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その後もチームを変えながら2ゲームやり、全体の技術力を見て思う。
レギュラー以外の3年は2年より上手くない、と。
心の中で三人に謝りながら、控えに入れるメンバーの候補から名前を消す。
ホイッスルが鳴って、コートに立っていた四人が俺の方へ来る。
「Aちゃん、見せてー」
「ん」
四人とも、同級生の名前の横にあるバツを見ても何も言わない。俺だけかとも思ったが、そうじゃなかったらしい。
「仕方ないことは、何にだってあるよね」
「気に病むなよ」
「しょーがねーことだってあんだろ」
「コートに立つのは、勝ちに必要なヤツだけだからな」
自分が悪いわけでも、あの三人が悪いわけでもない。コートに立つのが勝ちに必要なやつだけなのも、わかってる。去年だって、烏野や大学生との練習試合だってそうだった。わかってる。
「わかってる」
答えた声に四人は納得していないことを悟ったらしい。苦笑いして顔を見合わせると、俺の頭をわしゃわしゃと代わる代わる撫でた。
「誰も悪くないんだから、そんな顔しないで」
及川の言葉でも吹っ切れないが、それでも先程よりは余計なことを考えなくなった。
「おう」
短く答えて笑顔を見せる。四人がいつものような、明るい笑顔を返してくれた。
「さー、そろそろ切り上げて、各自自主練なり帰るなり好きにしていいからねー！」
及川の声に部員たちは返事をする。それを聞いて、スクイズを洗うためにカゴを抱え外に出た。
「じゃあ、おつかれー」
部活が終わった。着替えを済ませていつも通り帰る途中、大事なことを思い出した。
「電器屋寄っていい？」
「ん？いいけど、なんかあった？」
「アイロン買う」
階段を降りていると後ろから及川や岩泉もついてきた。
「ふたりともどっか行くの？」
「電器屋」
「なんか買うのか？」
「アイロン」
俺に代わって答えた一静に、二人が「ああ」と言ったのが聞こえた。
「ずっと癖毛だったもんね」
「そんな目立たねぇけどな」
「学校でも直せるように小さいの買うかな」
「女子か」
スマホでいいヘアアイロンがないかを探す。先に部室を出ていたはずの花巻は、何やら聞き慣れた声の女子に捕まっていた。
「ん？A、アレ」
「あ、やっぱそう？」
花巻の声と、聞き慣れた声の主は隣席の女子だった。顔を上げてそちらを見ると、二人とも笑って話している。
「二人がいいならいいか」
「あのコも基本穏やかだからな」
と、一静と話し花巻を置いて帰る。
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シャバ僧(プロフ) - しおさん» 嬉しいお言葉ありがとうございます！及川も花巻も友達思いだと思うので、嫌がってる堂島を連れていった先輩に嫌悪感示しそうだなと、この展開にさせていただきまました！なかなか松川夢ってないので、自分のためにも頑張ります！笑ありがとうございます！ (2022年8月11日 8時) (
レス) id: 97accd6b89 (このIDを非表示/違反報告)
しお(プロフ) - 展開が！！最高すぎます！！松川だけじゃなく花巻達まで不快に思ってる感じ本当に最高です...たくさん更新してくださるのでとても助かってます、これからも頑張ってください！^_^ (2022年8月11日 3時) (レス) @page5 id: 8068b429a0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：シャバ僧 | 作成日時：2022年8月9日 11時
