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弁当を食べ進めながら、今度は呼び出しをして来た女子の話になった。

「さっきの子結構美人だったよね」

「そーだったか?」

「清楚な感じ」

「俺パース」

俺はギャルっぽい子がいい、と花巻は続ける。理想の女子がそれぞれ違うのが面白い。

「Aはどんなコがタイプ?」

「えー……わかんないな。ミステリアス?」

「あのコ、ミステリアスじゃない?」

「そうなのかな?」

わかんない、と言えば、なんだそれ、と笑われる。好きなタイプなんて言える訳がない。

「松川は?どんな人がタイプなんだよ」

「俺はねぇ、オネーサンって感じのコ」

自分から聞いてダメージを受けた。まだライフは残っているが、かなり少ない。
明らかに下手くそな笑顔を浮かべた俺の耳元で、松川が囁く。

「Aのことを嫌いって言ってないデショ。そんな顔するなよ」

「何コソコソ話してんの二人!及川さんにも教えて!」

「うるさいぞクソ川」

「Aちゃんは岩ちゃんの真似しないで!!」

今回ばかりは及川に助けられた。ギャーギャー騒いでいるともう昼休みは終わりらしく、予鈴が鳴った。珍しく静かだった花巻がこちらへ来る。

「なんか、松ヘンな感じしね?」

「花も思う?なんか今朝から変なんだよね。」

教室へ戻るまで小声で花巻と話す。松川は及川と岩泉と話すでも、俺たちと話すでもなくひとり飄々とその中にいた。何がそうさせたのかが分からず静かに見守るしか出来ない。

「松、なんかあったのか?もしかして次の小テスト自信ないとか?」

「次は体育だから小テストはないよ」

「やばいじゃん。早く戻ろ」

反射的に松川の腕を掴んで輪から抜け走り出す。態勢を崩しかけた松川だったが、難なくそれについて来る。

教室に着き学校指定のジャージに着替える。女子は全員更衣室に行ったのでお構いなしだ。

「松川、行こーー」

ふざけて差し出した手を強く引かれ、松川に連れられる形で走り出した。思わず笑ってしまい止まらなくなる。

「ちょ!松川!やば!」

「Aはなんでそんな笑ってんの」

笑っている俺につられて松川も笑う。全部が楽しくて幸せだが、引かれたくない。

「だって普段こんなことしないじゃん!」

「さっきの仕返し」

「あ!待って早い!」

松川が全力ダッシュをする。ついていけず足がもつれ倒れそうになるが、それを松川が肩を組む形で支えた。さらに距離が近くなる。

「普通に行こ」

「だな」

身体を離し、二人とも走った。

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シャバ僧(プロフ) - 優愛さん» ご要望ありがとうございます!負けず嫌いな男主なので、まだ未定ですが、一応別で男主受け松川夢ございます……よろしければ、どうぞ(宣伝) (2022年12月8日 23時) (レス) id: 97accd6b89 (このIDを非表示/違反報告)
優愛(プロフ) - 主人公は受けがいい!! (2022年12月8日 21時) (レス) @page35 id: 5e22586db0 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:シャバ僧 | 作成日時:2022年6月14日 0時

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