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ゲームは問題なく行われ、それぞれの特徴をしっかり観察できたこともあり満足していた。
「時間だ。1年も希望者は残っていいぞ」
岩泉が簡潔に部活の終わりを知らせる。
時間を忘れて各選手を観察していたため洗濯はとっくに終わっていた。
「ドリンク！置いてあるから飲めよ！」
言い残し慌てて体育館を出て洗濯機からタオルを取り出す。
「うおー、ギリセーフ。まだ臭くない」
外干しならいいだろう、とカゴに入れて抱えて走る。
バレー部の物干し竿のところでバサバサと干して今日の仕事を終えた。
「あ、いた。Aー、スコアとか見して」
「おーう。今戻るわ」
花巻と体育館まで戻る。
「なんか今日岩泉調子よかったな」
「逆に松はグダグダだったな」
「確かに。なんかあったのかな」
どーだろな、と濁した花巻は何かを知っているらしい。俺に言ってこないことは深追いしない。
「俺もモテてぇなー」
「自分から行きゃいいじゃん」
「Aには言われたくねー」
確かに、とくだらないことを話しながら体育館に戻る。
「おつかれー」
「ノート貸してくれ」
「ちょい待てって」
スクイズが入ったカゴの横に置いてあるノートを取る。今日のゲームのページを開いて岩泉に手渡す。一言一句漏らさず読むと、ある一文で笑ったようだ。
「"松川ブロックザル"って辛辣だな」
「ブフッ」
「今日は3年ミドルと思えないほどザルだった」
「クソッ……」
明日はガンバリマス、と眉間に皺を寄せる松川に「いつも通りでいいんだよ」と言えば頭を雑に掻いた。
「ガンバルもんはガンバンの」
不貞腐れたような松川に苦笑いする。メンツを見ると金田一も居残り練していた。
「おつかれ、金田一。国見は？」
「あ、スンマセン。先部室に行きました」
「いや、一緒じゃないんだなって思っただけ」
明日明後日は土日だ。慣れない高校生活が始まったばかりの1年に無理はさせたくない。
「金田一、岩泉に強制で残らされたなら帰っていいんだぞ」
「いや！」
「んなことしねぇよ」
「知ってる」
冗談だって、と笑えば岩泉は不機嫌なままだった。金田一はホッとした顔をしている。汗を放置したままなのに気が付きタオルを差し出す。
「風邪引かねぇようにちゃんとしろよ」
「ああ」
「A、俺にもタオルちょーだい」
「ん」
松川に差し出したタオルを持った手を広がったタオルの下で握られた。少し驚くが、握り返すと放されタオルを取った。照れ臭くなり視線を逸らした。
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シャバ僧(プロフ) - 優愛さん» ご要望ありがとうございます！負けず嫌いな男主なので、まだ未定ですが、一応別で男主受け松川夢ございます……よろしければ、どうぞ(宣伝) (2022年12月8日 23時) (
レス) id: 97accd6b89 (このIDを非表示/違反報告)
優愛(プロフ) - 主人公は受けがいい!! (2022年12月8日 21時) (レス) @page35 id: 5e22586db0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：シャバ僧 | 作成日時：2022年6月14日 0時
