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松川side
走っていくAを見送ると、少しして花と合流した。
「はよ」
「よーっす」
いつもならAが一緒にいるからか、少し辺りを見回した後花に「Aは？」と聞かれる。
「時間ヤバいっつって先行った」
「あそ」
特に話題もないので何も話さずそのまま並んで歩く。
「松、なんかいーことあった？」
「なんで？」
「んー、フインキ？」
いいこと、というと昨日のことしかない。昨日の今日でソワソワしているつもりはないが、花は意外と察しがいいしそう見えたんだろう。
「まぁ、いいコトあったよ」
「A頑張ったんだなぁ」
「え」
まさかとは思っていたけど、やっぱり花は知っていたらしい。口振りからAの相談に乗ったりもしていたのかもしれない。
「昨日の松ヘンだったもんな」
「花はいつも変だろ」
「まぁな」
いつものやりとりをしつつAのことを考える。どんなことを話していたのか気になる。
「花はAからなんか聞いてんの？」
「んー？まぁ、松のこと好きだけどー、とか？」
そんなとこ、と答える花に苦笑いする。それを聞いても何も変わらず接していたのも、親友のAを傷付けた俺にちゃんと怒れたのもすごい。
「Aはいいやつだからさ。あいつ優しさカンストしてんじゃん」
「そーだね」
「幸せになってほしいなって、ずっと思ってたんだよね」
なんでもないというように花はケータイをいじりながら話す。
確かにAは優しいしいいやつだけど、花も同じだけ優しいしいいやつだと思った。
「花は引かないの？」
「何に？」
「男同士とか」
「個人の自由だろ、そんなの」
メールを打ち終わったのか俺をチラッと見てケータイを制服のポケットにしまった。
「それに松もAもちゃんと部活やってきたし、Aは人一倍マジメだからなんも心配してねーよ」
及川のが心配だわ、と両腕をグーッと上に伸ばしながら言う。
「そ。」
「だから好きにしてくれー」
「サンキュ」
ん、とピースしながら言った。
よくよく考えてみると、うちの部のやつで俺とAのことを知って何か言いそうなヤツはいない。驚きはするだろうけど、フツーに受け入れそう。矢巾なんかは「松川さんがすぐ彼女と別れてたのはそういうことなんですね！」とか言いそうだし。
「そいえばマネ候補のこととか聞いたか？」
「いんや？帰ってからもなんかやってた感じないな」
ふーん、と自分から聞いたくせに興味なさげだった。
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シャバ僧(プロフ) - 優愛さん» ご要望ありがとうございます！負けず嫌いな男主なので、まだ未定ですが、一応別で男主受け松川夢ございます……よろしければ、どうぞ(宣伝) (2022年12月8日 23時) (
レス) id: 97accd6b89 (このIDを非表示/違反報告)
優愛(プロフ) - 主人公は受けがいい!! (2022年12月8日 21時) (レス) @page35 id: 5e22586db0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：シャバ僧 | 作成日時：2022年6月14日 0時
