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ベッドに入ろうと立ち上がった俺を、座ったままの松川がじっと見る。それがかわいくて笑ってしまう。
「そんなに見てると食われるよ」
「そういうコトはしないんだろ？」
「そーね」
松川と視線を合わせるためにしゃがむ。松川の後頭部に手を回し、引き寄せる。軽く唇を触れ合わせる。
顔を離すと、松川は固まっているが顔が真っ赤だった。
「これはしないって言ってない」
「ソ、ソーデスネ」
はい立って、と言えば力無く松川は立ち上がった。
「Aって実は慣れてる？」
「いんや？俺も今のが初めて」
イヤだった？と聞けば松川は首を振った。
「その、嬉しかった」
「ならよかった。俺もだよ」
松川と向き合っていた身体をベッドへ向けようとすると腕を引かれた。ドン、と鈍い音がして松川に抱き締められたと理解した。
「A、好きだよ」
「俺もだよ、松川」
松川の腕の中で身体を捩り正面から抱き合う。デカい男同士が抱き合ってる様は、人に見せられたものではないと頭の中で呟く。
「寝るか」
「ん」
セミダブルの少し広い程度のベッドに二人とも入る。
うつ伏せで松川と話しながら眠気を待つ。
「明日一緒に走る？」
「いいね、てかまだ走ってたんだ」
「もう癖だわ」
だな、と言いながら横向きに寝ている松川が俺の頭を撫でる。
「松川の手、好きだな」
「それは光栄」
大人しく撫でられていると松川が手を止めた。
「名字呼び、やめない？」
「……いきなりはキツイ」
照れて顔を伏せると上から覆い被さるように抱き締められた。それが心地よくて意識が途切れた。
アラームが鳴った。
身体を起こそうと身動ぐが、何かに抑えられているのか微動だに出来ない。眠い目を無理矢理開けて原因を見る。
「ああ、そっか」
松川とのことを思い出した。
夢だと思っていた全部が現実だったのだと認識する。覆い被さったまま寝てしまった松川の重さで動くことが出来ない俺は、ゆっくり松川の身体を退ける。肩を揺する。
「松川、走りに行こ」
「ん……」
松川も少しずつ起きてきたのか、薄く目を開く。
「A？」
「おはよ」
「はよ」
欠伸しながら俺の名前を呼ぶ松川の頭を撫でる。
「行くか」
「ん」
身体を起こして松川とベッドから抜け出し、ウェアに着替える。松川もウェアに着替えた。
「なんか、いいね」
「Aの匂いするネ」
「はっず」
部屋を出て台所で水を松川の分も汲む。
静かに二人ともコップの水を飲み干し、玄関へ出た。
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シャバ僧(プロフ) - 優愛さん» ご要望ありがとうございます！負けず嫌いな男主なので、まだ未定ですが、一応別で男主受け松川夢ございます……よろしければ、どうぞ(宣伝) (2022年12月8日 23時) (
レス) id: 97accd6b89 (このIDを非表示/違反報告)
優愛(プロフ) - 主人公は受けがいい!! (2022年12月8日 21時) (レス) @page35 id: 5e22586db0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：シャバ僧 | 作成日時：2022年6月14日 0時
