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本鈴が鳴る前に体育館に着いた。体育教師がもう用意をしている。一部の生徒がそれを手伝うのが見える。どうやらバレーをやるらしい。
「お前ら並べー。出席番号順なあ、バレー経験者はそこから抜けろよ」
お前ら基準で決めるから、と俺と松川はそこから抜けた。
「松川はバレー部、堂島は……マネじゃなかったか？」
「中学までプレーヤーでした」
「へー」
その他にも中学までやっていた、という生徒がもう一人こちらへ来た。
「てかさ、松川。体育ってーー」
「岩ちゃん！！早く！！」
「うるせぇぞ及川！！」
「あ、来た」
俺の方を見て話を聞いていた松川が、ニヤニヤしながら声のした方を見て言う。
「遅ぇぞー。バレー部早くこっち来い」
教師に言われるままこちらへ向かって走ってくる及川と岩泉。
その怒りは俺と松川に向かった。
「Aちゃんひどい！なんで俺たちのこと置いてくのさ！」
「5組と合同なの忘れてた」
「もーーー！まっつんは？！」
「わざと」
「まっつんが一番悪い！！」
松川がいつもの悪戯心で言わなかったのだとわかり、及川の反応に松川と一緒になって笑う。岩泉は呆れ顔でこのやりとりを見ている。
「体力測定じゃないんだな」
「バレーなんだね」
「楽しいしいいんでない？」
「よおし勝つぞー！」
「お前らはいい感じにバラけろよー」
ゲーン！と分かりきったことなのにガッカリしている及川にまた笑う。
「その前にお前らでトスとかサーブのお手本やってくれ。他のやつは並んだまま座れよー」
そう言って端に行ってしまった教師が「まず対人パス」と声を掛ける。久しぶりだからと思って中学までやっていたと言う5組の人と組もうとすると呼び止められた。
「Aは俺とデショ」
「え、」
「俺はいいよ！あっちにいる」
と言って、教師の方に行ってしまった。
体育用の靴をバレーシューズにしておいてよかったと心底思った。
身体に馴染んでいる姿勢になって松川からのボールを待つ。
「いくよ」
と言って少し上に上げたボールをオーバーで俺の方へ運ぶ。それに俺はアンダーで同じ高さに戻す。中学の時に、いつも松川とやっていた対人パスの流れそのままに繰り返す。
今度は俺が態勢を高くしオーバーで返す。それを松川がアンダーで返して、オーバー。
「A！」
いつもの合図。
スプリットステップを松川の手とボールのミートに合わせて行い、ブレずにこちらへ来るボールを低い態勢からオーバーで返す。
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シャバ僧(プロフ) - 優愛さん» ご要望ありがとうございます！負けず嫌いな男主なので、まだ未定ですが、一応別で男主受け松川夢ございます……よろしければ、どうぞ(宣伝) (2022年12月8日 23時) (
レス) id: 97accd6b89 (このIDを非表示/違反報告)
優愛(プロフ) - 主人公は受けがいい!! (2022年12月8日 21時) (レス) @page35 id: 5e22586db0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：シャバ僧 | 作成日時：2022年6月14日 0時
