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アラームが鳴った。

少し前から目は覚めていたのでそのまま身体を起こし少しストレッチをする。

時刻は5時25分。
朝練までは時間があるから、着替えてランニングをしに行く。部屋から出て台所で水を汲み口に含みゆっくり飲み込む。家族はまだ起きてこない。静かに玄関から外へ出る。

軽く屈伸をしてからアキレス腱を伸ばし走る準備をする。
何度かジャンプをした後ゆっくり走り始める。

「おはよ」

「おはよーございます」

いつもすれ違う犬の散歩中のご老人と挨拶を交わす。お互い名前は知らないが、顔を合わせるからには挨拶をするのが決まりだった。

ゆっくりと流れる景色を眺めながら、片耳に付けたイヤホンから流れる曲に耳を傾ける。少しアップテンポの曲だから、引っ張られないように気を付けてキープする。

家の周りの一画を3周程する。腕につけた時計を見る。5時57分を指し示し、視線を移すと丁度自宅が見えた。目を覚ました飼い犬のリンゴが俺の足音に気が付き鼻を鳴らした。

ゆっくりとペースを落とし、クールダウンのために同じ場所を辿るように少しぐるぐると歩いて回る。

呼吸も落ち着き、少し冷え込む東北の空気で汗が冷えないうちに家に向かう。途中庭にいるリンゴに「おはよ」と言いながら頭を撫でてやる。手を差し出すと頭を擦り付けてくる様がかわいい。

「めんこいな、よしよし」

短い息を繰り返し甘えてくるリンゴを愛でて「後でな」とその場を離れる。6時も少し過ぎた頃、遅めに起床した母親が料理をしていた。

「アンタ弁当は?」

「米多め。自分でよそうよ。」

「いいから軽く汗流してきなさい。」

「ん」と短く応えて風呂場へ向かう。着ていたものを脱ぎ、裏返ったものを直してカゴへ入れる。

シャワーを浴びてシャンプーを手に取り頭を軽く洗う。流してから面倒になり、コンディショナーを付けて流した後洗顔フォームを多めに泡立てまとめて身体まで洗った。

浴室から出て母親が慌てて持ってきてくれたであろうタオルで全身を拭く。髪を掻き上げながら乾かし、軽くクセを姉のアイロンで伸ばす。

「ちょっと、何使ってんの」

「いつものことじゃん」

「一言言ってよ」

ごめんって、と半分笑いながら言うと二人揃って歯を磨く。

「A、身体ちゃんと洗った?」

「めんどかったから洗顔フォーム」

「やば。これ貸してあげる。」

「さんきゅ」

差し出されたデオドラントを軽く身体に吹き掛ける。
少し匂いが甘いな、と思いながらインナーを着た。

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シャバ僧(プロフ) - 優愛さん» ご要望ありがとうございます!負けず嫌いな男主なので、まだ未定ですが、一応別で男主受け松川夢ございます……よろしければ、どうぞ(宣伝) (2022年12月8日 23時) (レス) id: 97accd6b89 (このIDを非表示/違反報告)
優愛(プロフ) - 主人公は受けがいい!! (2022年12月8日 21時) (レス) @page35 id: 5e22586db0 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:シャバ僧 | 作成日時:2022年6月14日 0時

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