my self . Ⅰ【ドラコ・マルフォイ】 (ページ46)

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特にマルフォイはね、と行ってハーマイオニーはスリザリンのテーブルに視線を向けた。

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日が上ってしばらくした朝、私はセドリックと大広間に向かって走っていた。

朝早くから談話室で魔法薬学を教えて貰っていたら朝食の時間が迫ってしまっていたのだ。

2人でやばいやばいと言いながら人通りの少ない廊下を走っていると、突然隣のセドリックが足を止めた。
私も同じくゆっくり足を止めると、セドリックは誰かと話していた。

「そういえば紹介していなかったよ、コレが僕の妹のAさ」

そう言ってセドリック私の肩を引き寄せた。話していたのは青色のローブを来た女の人で、私を見るなり微笑んだ。

「こんにちは、初めまして。チョウ・チャンよ」

私の1個上で、それにしては大人っぽくて美人だった。私は少し緊張するもこんにちは、と返した。

「セドリックに顔が似てて可愛いわ」

急に褒められたので照れていると立ち話をしていたからか、先生に早く大広間に行くように注意されてしまった。

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あれからチョウとは顔を合わせれば立ち話をするような仲になった。彼女はどうやらセドリックに気があるようで、時折私に相談を持ちかけて来た。

セドリック目当てで私に話しかける女の子は多かったが、チョウからそんな雰囲気は感じられず本当に良い友達になったと自分でも思う。

「ねえA、彼の好きな食べ物を知ってる？」

プレゼントしたいの、とチョウは声を潜めて言う。
私はうーん、と悩んだ。私が知るセドリックが好きなのは手作りクッキーで、特に母が作るやつ。…7歳の時の話だけれど。

女子から貰うクッキーは経験上何が入っているか分からないからと言って食べてないみたいだけど、チョウとの雰囲気を見る限り彼女が作ったものならきっと食べるだろう。

『クッキーかな』

手作りね、とチョウに耳打ちをすると頬をピンク色に染めて分かったわ、と言った。レイブンクローのテーブルへとかけていく後ろ姿に手を振りながら自分の席に着く。

「セドリックのやつ全く羨ましいぜ、こんな妹といい女がいるなんてな」

隣の席に座るセドリックの同級生で私の友達でもある男子が言った。チョウは正直男子からかなり人気であるし、自分で言うのもなんだが確かに私はなかなか気が利く妹だと思う。

兄の恋愛を手助けしてあげるなんてね、と心の中で呟く。

『チョウは本当にいい人よ、残念だったわね』

時すでに遅し、と彼に言うとちぇーと言わんばかりにわざとらしく拗ねた。

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