my self . Ⅰ【ドラコ・マルフォイ】 (ページ43)

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その声と同時に振り向くとドラコが立っていた。
久しぶりに見る彼は私より頭1個分ほど背が伸びていて、髪型も変わったせいか一気に大人っぽくなっていた。

『ドラコ、ありがとう』

私身長伸びたはずなんだけど…なんてしょうもない事を考えながらいうとドラコああ、と軽く答えた。

『髪型いいわね、大人っぽくなった』

似合ってる、と続けると暗くてあまりよく見えなかったがドラコは私の顔をじっと見つめていた目線を横にゆっくりと逸らした。

「飽きたんだ。Aは小くなったな」

片方の口角を上げながら言う彼の言葉にむっとして肩を軽く弾く。……そういえば、去年もこのくだりをやったような気がしなくもない。

馬車の順番が来たので、私とハーマイオニーは2人で乗り込んだ。席に座るとハーマイオニーが口を開いた。

「A、隠さなくてもいいのよ。教えてちょうだい」

ウインクをしてそう言うハーマイオニーに、なんの事？と聞く。

「なんのことって…マルフォイよ。あれを見たら誰だって気になるわよ！どう考えたって彼はAのことが」

ハーマイオニーが言う言葉を静かに聞いていると、突然後ろの馬車から声をかけられた。
別寮の友達みたいで、久しぶりー！と返して手を振る。

『それで？』

私はもう一度ハーマイオニーに聞き返す。すると、ハーマイオニーはふぅと軽くため息をついて話し始めた。

「マルフォイは貴方の事が」

「着いたぞ！ゆっくり降りて！」

すると、ベストタイミングで引率する先生の声に遮られてしまって聞こえなかった。ハーマイオニーはそれ対してさっきよりも大きくため息をして頭を抱えた。

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「A、選択科目何にするか決まった？」

部屋でクシで髪をとかしながらハンナがそう言った。スーザンは用事があってここにはいない。

私はうーん、と悩む。

『今の所、数占いと魔法生物飼育学と古代ルーン文字かな』

3年生からは選択科目ができ、最低2個は選ばなくては行けない。…ハーマイオニーは全て受けるみたいだけど。

「やっぱり魔法生物飼育学はとるわよね！」

どうやらハンナも魔法生物飼育学を取っていたみたいで2人で歓喜する。ハグリッドがどのような授業をするのかが楽しみになった。

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