my self . Ⅰ【ドラコ・マルフォイ】 (ページ5)

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それからしばらくして。

そろそろ小腹がすいたなぁと思った頃に車内販売がきた。

「僕はサンドイッチをもってきたから」

そう言ってロンは買わなかったが、私とハリーは買ってみた。

『ハリーそれ食べ切れる？』

私はハリーの隣にあるモノを指さして言う。

「みんなで食べれば」

『ええっ』

多分、なんて言いながらわらうハリーをすごいと思いながらこれから食べるお菓子に期待を寄せた。

山盛りのお菓子をハリーが1人で食べ切れる訳もなく分けたり交換しながら3人で食べた。

ハリーから聞くマグルの話はとても面白かった。特に…

『マグルの写真って動かないの！？』

マグルの写真が動かないことだ。
止まってる写真ってどんな感じなんだろう…

「うん」

「僕もそれを聞いたときびっくりしたけど、そもそもマグルの世界には魔法がないから納得」

『確かに…』

写真が動くのも魔法だったなんて。まずそこからぬけていたみたい。

しゃべりすぎて疲れた私達は窓から見える色んな景色を眺めて、いつの間にか静かになっていた。

すると、こんこんとノックの音と共に男の子が顔を出した。

「ごめんね、僕のヒキガエルを見かけなかった？」

私達が首を横に振ると、男の子がしくしくと悲しそうな顔をした。

「わかった。もし見かけたら、…」

そう言ってドアを閉めた。
可哀想に、ペットがいなくなっちゃったのかな？

「どうしてそんな事気にするのかなぁ。僕がヒキガエルなんか持ってたらなるべく早くなくしちゃいたいけどな

…僕だってスキャバーズを持って来たから人のことを言えないんだけどね」

そう言ったロンの膝の上のネズミに視線を向ける。
ペットかぁ、少し羨ましく思った。

「昨日は少し面白くしてやろうと思って黄色に変えようとしたんだ。でも呪文が聞かなかった。

やって見せようか？見てて……」

ロンはそう言うと自分のトランクの中をあさって杖を出した。

その杖は…正直言って大丈夫？

『あの、その杖大丈夫なの？』

「あぁ、ちょっとユニコーンのたてがみがはみ出してるけどきっと大丈夫さ」

そう言って再び呪文をかけようとする姿に苦笑した。
私達はロンが杖を振り上げるのを見てじっとそこに集中すると…

「誰かヒキガエルを見なかった？ネビルのがいなくなったの」

今度は女の子と一緒にさっきの男の子が来た。

「見なかったってさっき言ったよ」
ロンが杖を持ったまますかさず答える。

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