my self . Ⅰ【ドラコ・マルフォイ】 (ページ38)

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とはいえ、私はその事なんて全然気にしてないしなんなら忘れていた。対してドラコはかなり根に持っているよう。
再び流れる沈黙をどうにかしようと私は口を開く。

『きっとそんなこともう忘れてるわよ』

私がそう言うと、中身ロンがそうだそうだと続ける。するとドラコはこちらを横目でちらっと見てからまあいい、と言った。

「それにしても、日刊予言者新聞が事件を報道してないとはね。きっとダンブルドアが口止めしてるんだろう」

私達は、自らその話題を出してくれたことに驚くがじっとその話を聞いた。

「父上が言ってるよ。ダンブルドアが学校を最悪にしてるって」

「それは違う！」

ドラコの言葉に中身ロンが反論した。ドラコは驚き、眉間に皺を寄せた。私は急いで中身ロンに''訂正して''と口パクで伝える。

残念ながら間に合わず、ドラコは私の腕振り払って立ち上がり中身ロンを軽く睨んだ。

「なんだ？ダンブルドアより悪いのがいるって言うのか？」

「…ハリーポッター」

ドラコはゆっくりと顎をあげ、睨む。中身ロンはゴクリと息を飲んだ。するとドラコはふん、と鼻で軽く笑う。

「なるほどな…いいこと言うじゃないか。…お偉いポッターめ。

みんなやつがスリザリンの継承者だと思っている。」

「誰が糸を引いているか知っているんだろう？」

中身ハリーがそう言うと、ドラコはゆっくりとと歩いてそばにあった机に座った。

「だから知らないって、昨日も言ったろ。なんども言わせるな」

私たちは目を合わせる。ドラコはなんの関係もなかったみたい。私がそう安堵しているとドラコは言葉を続けた。

「父上の話では、秘密の部屋が開かれたのは50年前。開けたものの名前は言えないが追放されたそうだ。

まえに秘密の部屋が開かれた時には穢れた血が死んだ。
だから今回もアイツらの中の誰かが殺されるぞ。

僕としては……グレンジャーだといいな」

そう言って両眉を上げて言うドラコに私は思わず眉間に皺を寄せて顔をしかめた。
中身ロンは急に立ち上がってドラコに反抗しようとする。

「お前らどうかしたのか？さっきから…変だぞ」

ドラコはそう言った。私はこれはまずいと思い急いで誤魔化す。

『どうせお腹を痛めたせいよ。また何か変な食べ物でも食べたんだわ』

私がそう言うと2人は必死に頷いた。ドラコが包みに入ったものを開封していると中身ロンと中身ハリーがなんやら話し始めた。

私がそちらをむくと口パクで''顔！''と言われた。わたしは急いで自分の顔を触ると、慣れた感触へと戻っていくのを感じた。

はっとして再び2人を見ると髪や傷が元に戻り始めていた。

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