my self . Ⅰ【ドラコ・マルフォイ】 (ページ30)

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長期休みもすぐに終わってしまい、今はホグワーツに向かうための準備の時間。
わたしは支度に時間がかかるタイプなので、少し早めに起きて支度をしている真っ最中だ。

「それはここ」

トランクを前に、隣のセドリックの指示通り荷物を詰める。この間2人で練習をしたのだけれど…相変わらず詰めては直されの繰り返し。

セドリックがホットミルクを取りにキッチンへ行くと、私はフクロウのカゴを部屋に置いてきたのを思い出しすぐに取りに行った。

フクロウはまだすやすやと寝ていたので私はゆっくりカゴを持ち上げる。

『あれ…少し重くなった？』

もしやムキムキに…なんて思いながら、起こさないように慎重に運んでいたが、それも虚しくキッチンから響くセドリックの声に制止される。

「Aー！ホットミルク甘めか控えめのどっちがいいかい？」

ホットミルクが好きな私は、フクロウの事など忘れて甘めー！と叫ぶ。すると案の定フクロウが目覚めてカゴの中で暴れだしてしまった。

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セドリックと列車を待っている間、ハーマイオニーが私を見つけたようでAー！と言いながらこちらにかけてくる。

ハーマイオニーがこちらに着くなり私達はわいわいと抱き合った。私からしたらダイアゴン横丁以来なので、とても久しぶりだった。

「久しぶりね！元気そうでよかったわ！」

そっちもね、なんて会話していると、ハーマイオニーの目線が私の隣に向いた。セドリックがやあ、と軽く挨拶するとハーマイオニーは少し頬を染めて返した。

「ハリー達がダイアゴン横丁で貴方に会ったなんて言ってたけど会えなくて残念だったわ」

眉を下げて言うハーマイオニーに思わずあー…と言葉を詰まらせる。その様子を見たのかセドリックがダイアゴン横丁は広いからね、と話を繋げてくれた。

ダイアゴン横丁でのことをセドリックに相談しておいて正解だったみたい。

しばらくして、列車が到着したのでセドリックとはお別れし2人で列車に乗り込んだ。

列車の中では長期期間での出来事を話した。ハーマイオニーに関してはギルデロイ・ロックハートに会ったということでもちきりだった。

『私も見たわ、書店の上階からだけど』

「じゃあ一緒の時にいたのね！彼ハンサムだったでしょう？」

私はまあ、なんて頷くが実際のところよくわかっていない。あまり近くで見なかったからとだけ伝えて話を切り替えた。

「貴方は書店に一人で来てたの？」

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