my self . Ⅰ【ドラコ・マルフォイ】 (ページ25)

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その日の夜、私はいつもより早く机に向き合って手紙を書いていた。2枚分書くといつもの倍時間がかかるからだ。

「今日は2枚書くの？」

ハンナが隣に来て、机の上に出された2枚の便箋を見てそう言った。私はそうなの、と返して自身のフクロウをカゴから出してハーマイオニーのフクロウの隣に並べる。

『こっちは、ハーマイオニーの分ね。貴方はドラコに渡して』

いい？ドラコマルフォイよ、とフクロウが宛先を間違えてしまわないように少し強調して言うとハンナは絶句したように口をぽっかり開けた。

「まさかAがマルフォイと…」

私は、バタバタと飛び立つフクロウを背に首を傾げた。すると、先程までベットで本を読んでいたスーザンが話した。

「彼って、家系や血筋によってはものすごく軽蔑をするって噂を聞いたわ」

わたしはそれを聞いて少し驚いたが、確かに列車でハリーやロンと言い争っているのは目の前で見た。たまに…ハーマイオニーの手紙の中にも少し話題になったこともある。

『私もドラコの事はよく知らないの。時々顔は合わせるのだけれど』

今日はたまたま聞きたいことがあって、と私はベットへ歩きながら言う。

今までドラコの事を深く考えたことがなかったから、布団にもぐってしばらく考えていたがいつの間にかぐっすりと寝てしまった。

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