my self . Ⅰ【ドラコ・マルフォイ】 (ページ14)

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「よく言われるんだ。自慢の妹さ」

セドリックはそう言うと微笑んで私の頭をぽんぽんと軽く撫でた。

周りの女子がそれを見てまるで稲妻に打たれたかのようにときめいたのを感じて列車の中での噂ができるのもよく分かった。

「お友達がまってるよ」

セドリックにそう言われてはっと現実に戻り、振り返ると目を見開いたハンナとスーザンがいた。

待たせちゃってごめん、と言いながら2人に駆け寄った。

「Aったら、とても素敵なお兄さんを持っているのね！羨ましいわ」

大広間に向かう最中、ハンナが頬に手を当ててそう言った。

「ほんとね。私も危うくときめくところだったわ」

スーザンがハンナに続けて苦笑しながら言った。

『私も今まで色々よく分からなかったけどやっとわかったわ。』

まさか自分の兄が女子から大人気なんて…と少し抵抗感を感じつつ私達は大広間はと足を進めた。

大広間につき、テーブルいっぱいのご飯をみて目を輝かせていると、後ろから肩をとんとんと叩かれたので振り返った。

「A！席が近くて嬉しいわ」

ハーマイオニーだ。私がハーマイオニー！と彼女の手を握ると隣にいたハリーやロンもこちらに気付いて久しぶり、と私に言った。

「私ったらAに話したい事が沢山あるのにすっかり忘れちゃったみたい。毎晩手紙の内容で困るほどよ？なんなら手紙の大きさをもう2サイズぐらい大きくして欲しいもの！」

興奮気味に話すハーマイオニーが面白くて笑っていると、彼女の隣にいたロンが口を開いた。

「君たちいつからそんな仲良くなったの？列車の中で少し居ただけなのに」

ロンの言葉にハーマイオニーはすかさず返した。

「手紙を送ってるからよ！手紙って目の前では言いずらいようなことも言えてしまうからなんだかロマンティックで素敵よ。あなた達も誰かとすればいいのに」

やめとくよ、とロンは呆れ顔で前を向き食事をし始めた。
私はその様子を見て正直に大丈夫かと心配してしまった。

『…ハーマイオニー、もしかしてロンと相性悪い？』

「それ自分でもたまに思うけど、友達だもの」

少し曇り顔でハーマイオニーは呟いたので、これ以上触れないようにして食事を始めた。

＿＿＿それからしばらくして。

今日の授業はみんな落ち着きがなかった。
なぜなら、初めての飛行訓練があるから！
魔法薬学の授業では、ハーマイオニーが言っていたようなことは起こらなかった。

スネイプ先生の雰囲気は怖い感じだけどいたって普通の先生だった。

そして今は、飛行訓練の授業のためいつものようにハンナとスーザンと一緒に移動している。

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