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私が家族に尽くす理由 ページ3

キキョウ「あんなに残酷な事が出来るようになっただなんて…!」

『……そっか、良かったね』


母さんの心情が不安定な時は、下手に母さんの考えを否定してはいけない

それは私や父さんがよく知っている


ゆっくり母さんを包み込むように、母さんの意見に頷いて、母さんを刺激させないようにする

そうすれば母さんは落ち着いてくれる


キキョウ「えぇ…!!

すぐにAちゃんも出来るようになるわ」

『………うん、母さんの為に頑張るね』


たとえ、私がしたくないことを言っても反論してはいけない

家族は好き。だから肉体的にも精神的にも傷付いて欲しくない


 

キキョウ「……Aちゃん、ありがとう。落ち着いてきたわ」

『良かった……母さん、早く手当てしないと傷口に細菌が入っちゃうよ』

キキョウ「そうね。部屋で治療してくるわ」


私を抱き締め終わった母さんはそう残してこの場を去った


イルミ「やっぱり母さんを収める事が出来るのは父さんとAくらいだね」

『母さんは感情的になりやすいだけだよ


……それよりイル兄』

イルミ「何?」

『刺されたのって母さんだけ?』

イルミ「いや、ミルキも刺された」

『…!!

ミル兄はどこ?』

イルミ「刺されてすぐに自分で手当てしてたよ」

『……そっか』

イルミ「あぁ、あとA、父さんが呼んでる」

『……父さんが?』

イルミ「うん、まぁキルの事でだろうね」


……キルアが家出したから父さんも心配してる…?

将来有望な実力者がいなくなって焦ってる?

私が家出したら、キルアと同じように扱ってくれるのかな?

そうだったら嬉しいなぁ……



『……やっぱりキルア関係

ありがと。行ってくるね』

イルミ「うん」


父さんの部屋に行く為、イル兄に背を向けて歩く

するとイル兄が…


イルミ「A」

『…?

何?

イル兄』


…イル兄は少し離れた所から私の名を呼んだ

振り向いた時にはイル兄が目の前にいて、私の頭に手を置いていた


『……イル…兄?』

イルミ「A、お前は特別だよ

 


俺と父さんを信じていればそれで良い」

『…うん、ありがと』


私の頭を撫でながら、そう堂々と言うイル兄は嘘を吐いてるようには見えなくて

だからこそ自分に自信が出てきて、それと同じくらい大きな安心感があった


『行ってくる』

イルミ「うん、いってらっしゃい」

 

 

 

 

 



 

 

 

 

 

 

 



 

 

 


私はやっぱり家族(ここ)が好き

心当たり→←キルア家出事件



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むいくん天使好き(プロフ) - イルミお兄様トゥンク…。ヒソカside上手すぎませんか!?何気イルミがヤンデレなのマジ最っ高です!最新頑張って下さい!! (2020年10月17日 13時) (レス) id: a0727f11af (このIDを非表示/違反報告)
0tt430v325326h(プロフ) - お気に入り登録させて頂きました!私はコナンとハンターハンターとヒプマイの方も見させて貰ってます!どれも最新頑張って下さい!!期待してます!!! (2020年8月8日 17時) (レス) id: a0727f11af (このIDを非表示/違反報告)
Aaa(プロフ) - とても面白いです!!更新楽しみにしています! (2020年7月31日 20時) (レス) id: 71d8bfbda5 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:腐女子の狂女 | 作成日時:2020年7月22日 2時

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