苦いチョコレート。 ページ19
｢いやぁ〜、暑いなぁうつくん｣
｢うん、めっっちゃ暑い倒れそう｣
｢あははもうちょっとで順番くるから頑張ろ？｣
優しく微笑まれると頷くしかないやん？
そして、もう。Aちゃんがばちくそ可愛い。
涼し気なワンピース着て、ローヒールのサンダル。日焼け対策の日傘まで持ってるで。可愛いなぁほんまに。
まぁ、僕は暑いからTシャツにジーンズとかいうくそシンプルな服装やねんけど。
彼女の白い肌が眩しい。まじで透明感ありすぎひん？
｢__くん？うつくん？｣
｢あっ、なに？Aちゃん｣
｢順番、次やで。行こ？｣
保たれていた距離は彼女が僕の腕を組んだ事により、縮まる。
あー、Aちゃんの肌が…触れて暑い。
この暑さは気温のせいなのか、それともまた別の何ものかのせいなのか。
折りたたみ式の日傘をその小さなカバンに入れると、いきなり暗くなる視界。
｢わ〜涼しい｣
｢ほんまや。快適や〜…｣
｢うつくん、うつくん。見て、通れるようになってる！｣
｢ほんまや、エイ泳いどるやん｣
｢あ、あのお魚可愛い。…すみれ、ながはなだい？｣
｢スミレナガハナダイ。可愛らしいなぁ｣
テンションの上がったAちゃんに引かれていろんなエリアの魚を堪能する。
｢あ、見て！熱帯魚エリアやって〜｣
｢へぇ〜、ピラルクとかおるやん。デカイな｣
｢カピバラもおる〜！かわいい｣
それ言うとるAちゃんの方が可愛いけどね。さすがに言わへんけど。
｢そうやねぇ｣
楽しそうなAちゃん。君が楽しそうで僕は満足やで。嬉しいわぁ。
各魚の説明もじっくりと読みながら次のエリア、また次のエリアへと歩みを進める。
｢…綺麗やなぁ｣
｢せやねぇ。水槽の方がライトとかあるから余計に綺麗に見えるね｣
｢私、水族館来るのもうつくんと出かけられたんもめっちゃ嬉しい。｣
｢僕も、嬉しいよ。Aちゃんが楽しそうにしてるから、僕も楽しいし誘ってくれてありがとうなぁ？｣
｢…ほんまはね？｣
｢うん？どうしたん？｣
｢チケット、お母さんたちが使うって言うててんよ。やけど、どうしてもうつくんとお出かけしたくて頼み込んだねん｣
｢僕と出かけたいから？｣
｢うん。うつくんと、これからいっぱいお出かけしたいし、思い出作りたいなぁって、思って。｣
｢そっ、か…。へへ、嬉しいなぁそう言うてもらえると。｣
どストレートに伝えられる好意に、目を背ける。
何これ、めっちゃドキドキする。
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ちぇる(プロフ) - 白ごまさん» コメントありがとうございます！ (2021年4月19日 19時) (
レス) id: 2136318bfb (このIDを非表示/違反報告)
白ごま(プロフ) - 甘酸っぱい両片思いでもうずっとキュンキュンしてました。完結おめでとうございます！ (2021年4月18日 4時) (レス) id: bba1a3ae28 (このIDを非表示/違反報告)
ちぇる(プロフ) - �世気�» コメントありがとうございます！ (2021年3月12日 20時) (レス) id: 2136318bfb (このIDを非表示/違反報告)
�� - キュンキュンする（真顔） (2021年3月12日 18時) (レス) id: 86f4624805 (このIDを非表示/違反報告)
ちぇる(プロフ) - メロンパンさん» コメントありがとうございます！ (2020年12月1日 19時) (レス) id: 2136318bfb (このIDを非表示/違反報告)
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