○放課後。 ページ8
｢あ〜〜！！やっっと一日終わった！｣
二席向こうに座るコネシマが、彼らしい大声で告げる。
一年が過ぎるスピードは早いと感じるが、一日が経つのは遅く感じる。不思議だな。
のそのそと机に入れていた教科書たちをリュックに詰める。
HRも特に配られる手紙などもないだろうし、ファイルも入れておこう。
スマホの電源を入れて、通知をチェックする。
｢あ、気づかんかった。｣
ｼｮｯﾋﾟ先輩、今日一緒に帰りませんか。
12:37
五時間目提出の課題を教えていたらスマホの電源を入れられなかった。
うん。と送ろうとするが、そういえばコネシマがなんか奢ってくれるって言ってたし…。
｢どうしたんや？｣
耳元で急に低い声が聞こえ分かりやすいほど肩がはねる。
｢びっっくりした…。気配もなく後ろに立たんでもらってええです？｣
｢お、おぉ…。すまん！！余りに無心やったからどうしたんかな思ってな。ショッピくんか？｣
｢うん。今日一緒に帰りませんかって連絡来てたのに電源入れてなかったから。｣
｢お前らと方向違うし、俺が途中まで一緒に行ったらええんとちゃうか？｣
いつも逆方向から来るもんな。納得。
｢ショッピに言っとく。先生来たし、座りや｣
眩しい笑顔を残して自分の席に戻っていく。
ｼｮｯﾋﾟ先輩、今日一緒に帰りませんか。
12:37
A電源入れれんかった。ごめん。途中までコネシマおるけどいい?
15:20
送ってすぐに既読が着く。早いな。
ｼｮｯﾋﾟなんかあるんですか?ｼｮｯﾋﾟ別にええですけど。
15:20
なんか不満げな口調だな。いつもこんなんじゃないのに。何でや。
A勉強教えたらお礼になんか奢ってくれるらしくて。コンビニうちの近くにあるし。
15:21
ｼｮｯﾋﾟコネシマさん家方面で、学校に近いとこありますよ。そこ行けばええんじゃないですか?
15:22
そうだったのか。知らなかった。
じゃあそうした方が良さそうね。
“そうしよか”とだけ送りスマホの画面を暗くする。
ごめん先生、そんな悲しそうな顔しないで。
ちゃんと聞いてたからね。
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さくら - 下に同じく。説明文で面白いと見た。そして読んで更に面白いと思った。後輩くん好きなんでほんとこの小説神ってます！ありがとうございます！！ (2022年9月20日 17時) (
レス) id: 1fc21789e4 (このIDを非表示/違反報告)
ちぇる(プロフ) - える＠脅威さんが好きです！さん» 随分古い作品なのにコメントありがとうございます！笑 (2022年3月11日 10時) (レス) id: f71e4746a6 (このIDを非表示/違反報告)
える＠脅威さんが好きです！ - 「リアル後輩がむっつりだったので書きます。ごめんね。」で私は面白いと確信を得た。 (2022年3月11日 1時) (レス) id: 2c1cc6224f (このIDを非表示/違反報告)
ちぇる(プロフ) - RURUさん» ありがとうございます！ (2021年1月20日 8時) (レス) id: 2136318bfb (このIDを非表示/違反報告)
RURU - 好k(昇天) (2021年1月20日 6時) (レス) id: cf91128782 (このIDを非表示/違反報告)
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