【wrwrd】むっつりすけべな後輩くん。【shp】

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テストなぁ。別に、不安ではないけど。

｢…テストで。｣

｢ん？なに？｣

｢テストで学年一桁入ったら、なんかご褒美ください。｣

｢学年一桁？一位とは言わへんのね。｣

｢流石にどんなに頑張っても、一位は無理かなって思って。一桁ならギリギリいけるかと。｣

｢んー…｣

ここまでして私に向かい合ってくれるショッピに、少なからず私の心は動かされている。

｢わかった。一桁に入ったら、なんかしたる。｣

｢…ほんまですか！｣

｢ほんまほんま。でも、真面目に頑張らなあかんで？分かってる？｣

｢分かってますよ。先輩のためですもん。俺、やります。やから、デートもお願いしますね。｣

｢…頑張れ。｣

珍しく闘争心が燃えているといったところか。

はー、デートか。デート…。

今までそんなんした事ないし、分からへんけど。

ちゃんと、ショッピと向き合わんと。

私も、人のことちゃんと好きになれるかな。

｢…ちゃんと話せてよかったっす。そろそろ帰りましょうか。｣

手の温度が低くなる。

ゆっくりと立ち上がったショッピに続き、抱えていたリュックを背負い直し立つ。

｢うん。そうやね。私も、ショッピと話せてよかったよ。｣

｢…あの、先輩。｣

｢んー？何？｣

進みかけていた足を止め、振り返る。

木々の間から入る西日を受けたショッピは、まるで絵画のように見えて。
思わず、見蕩(みと)れてしまう。

｢ほんまに好きです。｣

｢…うん。｣

君のその気持ちに応えられるようになるまで、もう少し待ってて。

△先輩それって。→←○

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