【d!】最低な祝福、キスを落として。 (ページ39)

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リアルページ39

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『あの、大丈夫ですか…？』
rbr｢んー大丈夫ではないなぁ。｣

今日もいつも通りに迎えに来てもらって、玄関を開ければ慌ただしく移動する組の人たち。何があったのかと近くにいたロボロさんに声をかけてみるも、大丈夫な案件ではないらしい。

sha｢…ついに来た感じ？｣
rbr｢せやなぁ。Aさんは気にせんでええよ｣
『あ、はい…。』
sha｢大丈夫やって。俺ら強いんやから｣

彼らを信じていないわけじゃない。信じているけれど、これから起こる抗争で無事かは話が別だ。

もちろん、これは完全に私のエゴだし彼らの本業的に逃れられないことなんだろう。
彼らと私とじゃ、生きる世界が違う。私にとっての普通と彼らにとっての普通は違うものなんだ。

rbr｢昨日の通り、頼むでシャオロン｣
sha｢おう。お前こそAのこと頼んだで｣

今さっき帰ってきたばかりだというのに、シャオロンさんは急ぎ足で出て行った。大丈夫だと分かっていても、体は震える。

rbr｢怖がらせてごめんな。大丈夫やで。あいつらも、Aさんも絶対に大丈夫やから。｣

きっと、ロボロさんだって怖いに決まってる。シャオロンさんだって深刻そうな顔をしていた。彼らは人間だ。ヤクザなんて名前がついてるだけで、生身の人間なんだ。傷を負えば治るまで時間だってかかるし、死んでしまえば帰ってこない。

tn｢あれ、二人ともそんなとこで何してるん｣
『…トントンさん』

平然とした顔をしている彼だってきっと。