【d!】最低な祝福、キスを落として。 (ページ38)

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たばこページ38

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彼女の前で吸うとあの人が鬼の形相で詰め寄ってくるから、仕事先でしか吸うことが出来ない。
別にそれでもいいかと思えるほど、彼女は組に馴染んでいるし俺自身も彼女に随分過保護だ。

kn｢ここおったんか｣
｢あーはい、まぁ。吸いたなったんで｣
kn｢家やとうるさいもんなぁ｣

そうは言ってもこの人だって、彼女の害になるような事は綺麗さっぱりやめた。たばこやって、彼女が過ごすスペースでは出しもしない。
その分イライラしてることは多くなったみたいやけど、仕事で憂さ晴らししてるからそんなに苦に感じてないらしい。

kn｢しかしまぁ、あいつも過保護よなぁ｣
｢…そらそうやと思いますよ。｣
kn｢そもそもまだ話しとらんのに、どうすんのやろ｣
｢そのうち話すって言うてましたよ。｣

興味もなさそうに息を吐いたコネシマさんはたばこを踏み潰して歩き出す。

kn｢別にどうなっても俺らはトントンの意向に従うつもりやし、親父さんの考えにも反対はせん。ただ、分かっとるやろ…ショッピ｣

そんなん言われんでも分かってるわ。こういう時だけ先輩風吹かせやがって。

むかつくけど、この人にまでバレてるんやったら多分ほぼ全員にバレてる。ただ、俺はこれをどうこうするつもりもない。
自分の立場も分かってるし、己の感情だけで動くようなアホではないと思ってる。

｢そんなん言われんでも分かってますよ｣
kn｢ならええわ。…そろそろ帰るで。｣

分かっとるわ、そんなん。