【d!】最低な祝福、キスを落として。 (ページ15)

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無事終了ページ15

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友人らに連絡が取れなくて心配したと言われたけれど、スマホは落としてしまっただけだと何とか誤魔化した。今日新しいのにするから夕方には連絡すると急ぎ足で話して別れた。

『…何で外出てるのあの人たち』

門の前に車が止まってるかと思えば、悔しいくらいに顔のいい人たちがいるんだ。そりゃあ注目を浴びるだろう。何してんだほんとに。
早足で近づけばこちらに気づいたのか、大きく手を振るシャオロンさん。

sha｢あ、A〜！お疲れ〜！｣
rbr｢お疲れー。帰ろか｣
『いや、あの何で外出てるんですか。女子大なので目立つんですよ、やめてください』
ci｢ええからはよ乗りやA！｣

なんか、はぐらかされたし無視されてるな。言っても無駄そうだなぁ…。

sha｢で、講義どうやったん？｣
『あー、別にどうもしないですよ。ただ受けるだけなので。』
ci｢勉強するとか偉いなぁ。｣
rbr｢俺らも一応義務教育終わってるねんからそんな変わらんやろ｣

大学に通うだけで偉いだなんて言われるんだ。別に、偉くないと思うけどなぁ。実際、うちは貧乏だったのに奨学金を借りて行ってるわけだから。
無理矢理、と言えば無理矢理だな。

『…ただの自己満足ですよ。大学なんて』
sha｢でも、学ぼうとする姿勢はすごいと思うけどね｣
rbr｢そうやで。頑張っとるやんAさん｣
ci｢偉いなぁ〜A〜｣

変に甘やかされているけれど、素直には受け取れない。両親のことを思い出してしまって、少しだけ気分が落ち込む。

景色が流れるのを、ぼんやり眺めていた。