一目惚れされた【すとぷり】【莉犬くん】

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莉犬くんside
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「おえっ………はぁ〜〜呑みすぎた」


お酒を呑めば鬱憤晴れるなんて嘘だ。
頭痛いしムカムカするし気持ち悪い。

余計イライラしてきた。


『俺も莉犬の家にいる。』

さとみがなんであんなこと言ったのか。
俺とAだけで住むことをほんとに心配してるだけなのか、或いは。

或いはの方が合っていそうで怖い。
さとみくんがライバルなんて負ける気しかしない。

脱糞ゲーム野郎だけど、イケボだし料理できるし歳上ならではの気遣いもできる。良い奴。

それは俺もわかってるけど。



Aが俺推しだからって、恋愛的に好きになってくれるかなんて分からない。


10分くらい、その事をもんもんと考えていた。


ｺﾝｺﾝ
ｺﾝｺﾝ

遠慮がちにドアを叩かれ「莉犬くん……？」と不安そうな声が聞こえる。


なんとか頑張って立ち上がると、俺が開けるより先にドアが開く。

「A…どうしたの…？」

心配かけまいと笑顔を作るけど、立ったことで余計気持ち悪さが増した。


「莉犬くんが心配で来てみたんだけど…呑みすぎちゃったんだよね？まだムカムカする？吐ける？」


「ううん…も、吐かない、心配掛けてごめんね？一緒に戻るよ」


そう答えるとAは心配そうな顔から一転、
不満そうな怒った表情になる。


そしてこう言った。



「みんなのとこには戻らないよ、このまま莉犬くんと一緒に寝る」



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久々の莉犬くんsideです。久々すぎて合ってるかな。

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