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*


どうしよう。
莉犬くんが怒られちゃうかもしれない。

私のせいで…。



『お前のせいで不幸になったのよ。』

『お前なんか産まなきゃ良かったわ。』

『いなくなっちゃえばいいのに。』



息が苦しい。くらくらする。




「A!」「Aちゃん!」


二人に名前を呼ばれたことで朦朧としてた意識が戻る。


「あ……ごめん、なさい。大丈夫。」

莉犬くんが心配そうに私の背中をさする。


「俺とさとちゃんが話してたらAが急に過呼吸になってびっくりしちゃった」

「凄い思い詰めた顔してる、大丈夫じゃなさそうだな。ホットミルク入れ直してあげるよ」


さとみくんも私を心配してくれてる。

「ごめんなさい。私のせいで、迷惑かけちゃって」


もう大丈夫だから、と莉犬くんの手を離し
さとみくんがキッチンへ向かうのを引き止める。


二人は顔を見合わせて同時に頷いた。


「A、俺もさとちゃんも迷惑だなんて思ってない。」

「莉犬がAちゃんを連れて来たのは驚いたけど、もう話を全部聞いたし俺も何も怒ってないんだよ?」


私が離した手をもう一度莉犬くんは背中に当て、ぽんぽんと規則正しいリズムで撫でてくれる。

前の席に座り直したさとみくんは、私の頭に手を置いて撫でてくれた。



「迷惑じゃ…ないんだ。良かった…」


「あのさ、Aは俺と2回目に会った時、雨なのに傘もささずに橋の下にいたよね?あれは…どうして?」


聞かれないと、気づかれないと思っていた。
気づかれたら引かれるかもしれないって怖くて。


「……家の鍵も傘も忘れちゃっただけだよ?」


さとみくんと莉犬くんの顔を見ると本当に心配してくれているのがよく分かる。
打ち明けちゃってもいいのかな、今まで誰にも言えなかった相談できなかった。




「Aちゃん。俺たち薄々気づいてる。
それが本当であって欲しくない、けど本当だとしてもAちゃんは何も悪くないんだから。
俺も莉犬も引いたりなんかしない」




┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
更新遅くなりすいません。
少し自信無くなっちゃって、更新早めにできるように頑張りますね。

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ユメタン - めっっちゃ、面白かったです (2022年4月24日 22時) (レス) @page43 id: 456e981083 (このIDを非表示/違反報告)
ぴよーん(プロフ) - 以前初めて読みまして、また読みたくなって一気読みしました!日菜さん、どうかこのコメントを見ていましたら作品を完結させて欲しいです!この作品大好きなんです続きが読みたいです...。twitterもフォローさせて頂いてますが、学生活お忙しいと存じますが応援してます (2021年4月19日 17時) (レス) id: f513fe2fe5 (このIDを非表示/違反報告)
ぴよ(プロフ) - 1番大好きな作品です!!!!!!更新楽しみにしてます!応援してます!Twitterの方もフォロー失礼いたしました!!!!語彙力ないんですけど、本当に好きですから!!!!! (2020年6月3日 0時) (レス) id: ec94b4e7e3 (このIDを非表示/違反報告)
まど(プロフ) - 日菜さんの莉犬くん愛がひしひしと伝わってくるお話だと思いました!青い鳥の方もフォローしてひっそりと見させて頂いていますが…本当に莉犬くんが好きなんだなぁって微笑ましく見ています!夢小説は苦手だったのに日菜様だけは好きです!応援してます更新待ってます! (2020年6月2日 23時) (レス) id: c5cc66b24a (このIDを非表示/違反報告)
れもん - スクランブルエッグだけでなく、パンケーキをブラックマターにするのも、れもん氏は得意です。(は?) (2020年5月23日 10時) (レス) id: cf66eac031 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:日菜 | 作成日時:2020年2月17日 16時

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