・ ページ10
「どうやった？実況」
「あれって実況って言っていいモノなんですか(困惑)？僕ただただガバっただけですけど……」
実況を撮って数日後、いつも通り僕はapp――コネシマさんとゲームをしていた。それにしてもあれで大丈夫なのだろうか。チーノさんには悪いことをしてしまったし。
「大丈夫やで！おもろかったし！」
「それなら良いんですけど……」
今日は休日なのだが、そんなにプレイヤーは多くなかった。
「そういやカルボくんっていくつなん？平日は夕方からしか浮上せぇへんし、何かしとるんか？」
「えっと、高校３年です」
「はぁ！？」
どうやら、声は幼いと思っていたものの本当に成人していないとは思っていなかったそうだ。僕は声変りをしてもあまり変わらないタイプだった。それでも少しは低くなっているとは思うけれど。
「まじかぁ……じゃあ平日は学校か！」
「そうですね。しっかり毎日行ってますよ〜」
弾を入れ直して敵を探す。コネシマさんは積極的に敵を倒そうと動いている。
二人倒したあたりで、コネシマさんが思い出したかのように口を開いた。
「せや。カルボくん動画は見た？」
「あ、まだ見てないです……」
パソコンから目を放し、スマホで某動画サイトを立ち上げる。そして『我々だ』と検索をかけた。一番上に出てきた最新動画をタップし、まず目についたものは……。
「え、視聴回数40万……？」
こんなにも見てくれる人がいるのか……。その事実に思わず感嘆の声が漏れる。その声を聴いたコネシマさんは画面越しでも分かるほどニヤニヤとした声で話しかけてきた。
「凄いよな。こんなにいろんな人が俺らの動画を見てくれてるんよ」
「すごいですね……」
そのままスクロールすると、コメント欄があった。……こういうのって怖いこと書いてないよね？ちょっと見るのが怖いな……。と思いながら恐る恐る画面をスクロールする。
〈新人くんの声が好みなんだが！？〉
〈今回のセッション神回だわｗｗｗ〉
「……」
しかしそこに書いてあったのは想像していたものとは全く違い、とても暖かいものばかりだった。
「あ…………どうやカルボくん。実況者ってええやろ？」
「はい……。これから、よろしくお願いしますね」
そういえば、当たり前やろ！？とコネシマさんは返してくれた。こんなにも優しい人たちに出会えてよかったな。
「――そういえばカルボくんﾀﾋんだで？」
「え！？あ、ほんまや！！」
「あはははｗｗｗすまんかったｗｗｗ」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 351人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「wrwrd」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
眠井さん - みっくす13。さん» みっくす13。さんおはこんばんにちは！ありがとうございます！とても励みになります！失踪しないように気を付けたいと思います…(笑) (2020年5月19日 8時) (
レス) id: e5ab6b52a6 (このIDを非表示/違反報告)
みっくす13。 - (ｷｷｰｰｰｯｯ！！)おはこんばんにちは！みっくす13。と言う者です！この小説、面白いです！ゆっくりで良いのでこのまま続けてくれると幸いです！では、以上!(ﾌﾞﾛﾛﾛﾛﾛﾛﾛﾛﾛﾛﾛ…) (2020年5月19日 1時) (レス) id: ebaa9545e3 (このIDを非表示/違反報告)
眠井さん - くずをさん» ありがとうございます！自分の妄想を形にしているだけではありますが、皆様に評価されるような小説を書いていけるよう努力します！更新頑張ります！ (2020年2月29日 22時) (レス) id: 2b50fcc9a8 (このIDを非表示/違反報告)
くずを - 好きです！もっと評価されるべき！次の更新待ってます！ (2020年2月29日 11時) (レス) id: f3d3ee67c0 (このIDを非表示/違反報告)
眠井さん - チョコレートさん» ありがとうございます！！なるべく早く更新できるように頑張ります！！ (2020年2月19日 16時) (レス) id: 2b50fcc9a8 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：眠井さん | 作成日時：2020年1月25日 0時
