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「おばあちゃん！おにぃちゃんにピンクやだって言われたぁ」
「そうねぇ。Aくんは男の子だから、赤とか、青とかの方がよかったのかもねぇ」
頬を膨らましながらそういうマイに、ゆったりとした口調で返す加奈子さん。別に嫌というわけではなかったのだが、今更弁解してもこちらが悪い気がしたので大人しく黙っていた。するときょとんとした顔でこちらを見てくるマイ。
「なんで男の子だからピンクがきらいなの？」
「え」
「ねぇなんで？マイ女の子だけど赤も青も好きだよ？」
なんでと繰り返し聞いてくるマイに、加奈子さんと二人で顔を見合わせて戸惑った。正論を真っ向から突きつけられると人は言葉を発せなくなるらしい。
「えー……うーん……。じゃあ、僕今からピンク好きになるよ」
「ほんと！？じゃあ、おにぃちゃんは今日からピンクね！」
「う、うん……」
そうして薄桃色のクレヨンを手渡された。あのクレヨンは今何処に置いてあるんだっけ。クレヨンを受け取ると、マイは元から明るい顔を、より一層明るくした。
「それじゃあ、今日はもう帰りましょうね」
「えー！？もうかえっちゃうの？」
そう言われても、ここに居続けるのも看護師さんたちに迷惑だ。帰りたくない気持ちを振り払い、帰り支度を進めた。
「……また明日ね、マイ」
「……うん！」
加奈子さんと共に、病室から出る。すると、一人の看護婦さんと鉢合わせた。マイを担当している看護婦さんだったような気がする。
「あ、水無月さん！今日も来てくださったんですね」
「うん……」
目線を合わせて話しかけてくれた看護婦さんに、思わず人見知りが発動した。当時はあまり人と話すこともなかったからしょうがない。
「……大丈夫ですよ、妹さん――琴音ちゃんは、今容態も安定していますから」
俯き気味だった僕を安心させるようにそう言った彼女。しかしその顔は嘘つきのする顔だった。多分マイはもう長くないのだろう。
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眠井さん - みっくす13。さん» みっくす13。さんおはこんばんにちは！ありがとうございます！とても励みになります！失踪しないように気を付けたいと思います…(笑) (2020年5月19日 8時) (
レス) id: e5ab6b52a6 (このIDを非表示/違反報告)
みっくす13。 - (ｷｷｰｰｰｯｯ！！)おはこんばんにちは！みっくす13。と言う者です！この小説、面白いです！ゆっくりで良いのでこのまま続けてくれると幸いです！では、以上!(ﾌﾞﾛﾛﾛﾛﾛﾛﾛﾛﾛﾛﾛ…) (2020年5月19日 1時) (レス) id: ebaa9545e3 (このIDを非表示/違反報告)
眠井さん - くずをさん» ありがとうございます！自分の妄想を形にしているだけではありますが、皆様に評価されるような小説を書いていけるよう努力します！更新頑張ります！ (2020年2月29日 22時) (レス) id: 2b50fcc9a8 (このIDを非表示/違反報告)
くずを - 好きです！もっと評価されるべき！次の更新待ってます！ (2020年2月29日 11時) (レス) id: f3d3ee67c0 (このIDを非表示/違反報告)
眠井さん - チョコレートさん» ありがとうございます！！なるべく早く更新できるように頑張ります！！ (2020年2月19日 16時) (レス) id: 2b50fcc9a8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：眠井さん | 作成日時：2020年1月25日 0時
