【○魂】無気力＋ドS=最強 3

100 雑草のように強く生きろコンチクショー ページ3

貴方side



病院から走って出ると、駐輪場に停めていた白バイに跨がった


土方さんが居るところはザキに聞いたので頭にインプットしてある


今だけはノーヘルでも許して



最高速度まで上げて、土方さんの元へ向かった


＿＿＿＿＿


「っ、ここか」


ガシャン！と乱暴にバイクを乗り捨てると刀の斬り合う音が聞こえる方へ向かった


土方さんが死んでるとは思わないけど、少しだけ心配になったのだ


土方「っ、くそっ...」


走って土方さんの行方を探していると、ズルズルと足を引き摺りながら歩く彼の姿が見えた



ゼェゼェと肩で息をしている



「土方さん！」


大声で呼び掛けると、土方さんは驚いたように目を見開いた


「A...！？」


テメー、なんで此処に！と言う土方さんを無視して肩を担ぐ


「うるせーな、助っ人に来てやってんだよ、感謝しろよ」


何時もの調子でいうと、土方さんは少しだけ口角を上げて「ありがとよ」と呟いた


それもつかの間、私たちは沢山の敵に周りを囲まれてしまった



蔵場は土方の手の届かない高い場所から、蔑むように言う



蔵場「残念です、ミツバも古い友人を亡くす事は悲しむでしょう。

あなた達とは仲良くやっていきたかった。

真選組の後ろ盾を得る為に縁談まで設けたというのに、まさか病気持ちだとは残念だ。

愛してましたよ、道具としてですが。

あのような欠陥品に人並みの幸せを与えてやったんです、感謝してほしいですよ」



胸糞悪い台詞を並べる蔵場に、土方さんはタバコを吹かしながら口を開いた



「外道とは言わねぇよ、俺も似たようなひでー事腐る程やってきた。
挙句、死にかけている時に、その旦那を叩き斬ろうってんだ、ひでー話だ。
俺ァただ・・・・惚れた女にゃ 幸せになってほしいだけだ」



土方さんの本心が聞けて、凄く嬉しかった



人の色恋沙汰には興味はないけど、何処と無くミツバさんが報われた気がしたのだ



「やーい、やーい、この力士野郎！自分かっこいいと思ってんのか？力士みてーな顔しやがって！こちとら鬼の副長だぞクラァァァ！」



テメーなんて、屁でもねーぞと刀を抜いた



蔵場「おやおや、ミツバと言うものがありながら新しい女ですか」



その物言いにピキリとこめかみが音をたてた



私が、土方の女だと...？





「「んなわけねーだろ！！そんなの此方から願い下げだボケェェェェ！！！」」



私達二人の大声が血生臭い戦場に響き渡った

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