【○魂】無気力＋ドS=最強 3

刀にうるさい奴は味にもうるさい ページ17

貴方side


「もうしません」


銀時「よろしい、で？テメーは誰を探してんだ」


人違いで旦那を連行した後ファミレスにやって来た私たち


被害届を出すようにババアには促してその件については後日処理という形になった


「刀と犯人ですよ！ひったくりの！」


銀時「刀って...あ、お前そーいえばあの妖刀は？」

「だぁかぁらぁ！盗られたっていってんですよ」


銀時「いや、初耳初耳」


パクり、とパフェ(私の奢り)を頬張る旦那は適当にそう溢す


銀時「最近出番無かったから怒ったんじゃねーの？」

「マジか、ちゃんと戦闘シーン出たの動乱篇くらいだったっけ」

銀時「そーだよお前、もう影キャラ化してたじゃんお前の妖刀」

「うわぁ、ごめん紅天華」


「誰が許すか！」


シーン、と辺りが静かになる


え、なに今の旦那？？なにこれノリ的な？


銀時「おい今の」

「A、俺をほったらかして男とデートか？」


バンッとテーブルが突然叩かれてパフェが揺れる


え、ちょっと待ってなにこれ


私たちの隣に立つのは赤いマフラーをした銀髪の天然パーマの男


一見旦那のように見えて明らかに違うのはその瞳


紅くギラギラとした獣の眼


「あの、どちら様で」

「おい、いい加減叩き斬るぞ。俺だよ、おれおれ、紅天...」


男が言い終わる前にバキィッと私はその男の顔面を殴り飛ばした


「テメェかァァァ！ひったくりやろォォォ！」

紅「グボッ」


ドガシャァと大袈裟に倒れ混む男に私と旦那は仁王立ちする


「アンタ今までどこ行ってたのよ。アンタのせいで見廻りはサボり損ねるし、ウンコ木刀持たされるし、旦那には借り作るし」

銀時「オイオイ、オメーのせいで俺はパチンコに大勝ちしたってのにAにボコられるし、犯人扱いされるし、足臭いしどーしてくれんだ」

紅「いや、そっちのお前の最後のやつお前自身のせい...」


言い訳しながら後退る紅天華を羽交い締めにして手錠をかける


「11:35、窃盗及び警官侮辱罪、及び公務執行妨害で現行犯逮捕」

銀時「お〜、警官っぽい」

紅「は！？いや俺お前の刀だけど？！」


パチパチと拍手する旦那と一緒に抵抗する紅天華をファミレスから引きずり出す


「離せドS共...！！」

「「あん？オメーにはきっちり落とし前つけて貰うぞ」」


ギロリとまだ懲りずに抵抗する紅天華を睨み付ける


ってか、何でコイツ人の姿になってんの？



紅「いや、今ァ！？」

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