23話 ページ26
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A side
母「ほら、この前Aだけ答えなかったから。」
今のところ、お姉ちゃんも春菜もお母さんについて行くと答えたらしい。
私は、
『私は、お父さんについて行く。』
母「は?」
お母さんの口から低い声がもれた。
私は、お母さんの負担をこれ以上かけたくない。
仕事も大変になるのに、私達3人の面倒も見るなんて、大変なはずだ。
だから、私はお父さんを選んだ。
母「お父さんの方に行ったら、朝起きるのも、家事も全部自分でしなくちゃいけないんだよ?」
『分かってる。』
母「あんたに出来るわけないじゃい!あんたは何も出来ないんだから!!お母さんの方についてきたらいいの!」
『でも!(母「うるさい!」 ッ…』
母「お母さんの言うことだけを聞いていればいいの!」
結局、何を言っても無駄なんじゃん…
『お母さんの方について行きます。』
私の返答を聞いて、お母さんはまた優しい声に戻った。
母「そう、もう戻っていいわよ。」
ガシャンッ
物にあたっちゃいけないなんて分かってる。
けど、もう我慢できない。
その時、投げ飛ばされた携帯から音楽が流れ出した。
【誰にも負けないとても勇敢なヒーロー】
それは、私の大好きなころんくんの曲だった。
【僕は今日も夢をみてた】
部屋の隅にうずくまる私の耳に入ってきた軽やかな音楽。
暑くなっていた頬をさらにあつい涙が流れる。
『今日の私泣いてばっかだ…』
彼の声を子守唄に、私は部屋の隅でそのまま寝てしまった。
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K - おつころと書かれていますが正しくはころおつです…でもでも、めちゃめちゃ面白かったです♪ (2020年1月13日 23時) (レス) id: 5f56a1975b (このIDを非表示/違反報告)
あーと - 最近、時間の合間に見てます!更新頑張ってください!絶対最終話まで見ます(゚∀゚) (2020年1月13日 21時) (レス) id: 86c077b51d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:餅月 | 作成日時:2019年12月28日 13時