8.パーティは出会いの時間 ページ8
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「点火！！」
アルビーの声を合図に、組み立てられた木材に火が灯る。
次に、男達の喜びの声が上がった。
「いえーーーい！！」
「ふーー！！」
乾杯をしたり、串焼きにした肉を美味しそうに食べている男達。
Aは、少し離れた場所に座っていて横に置かれた木を背もたれにしていた。
「大丈夫か？今日は疲れたろう。」
声のする方に顔を向けると、童顔の男が立っていた。Aの隣に座り串焼きを１つ手渡す。
「…食べろよ。じゃないと明日もたないぞ。」
「…。」
Aは、焼かれた肉からする香ばしい匂いに負け、勢いよくかぶりついた。
今日1日、周りからくる視線に慣れることは出来ず、緊張がとけることは無かった。
しかし、この香ばしい匂いによって緊張が一気に空腹へと変わったのだ。
「…。」
「…。」
「…。」
「…フッ。」
あはは、と彼は笑った。人が美味しく食べているのにそれを見て笑うのは失礼じゃないのか？
持って来てくれたのは彼だけど…。
いや、もしかして顔に食べカスでも付けてしまったのだろうか…。
「…何か顔に付いてる？」
「はは。いや、何も。」
「…じゃあ何で笑ってるの？」
彼は、だってと言いながらこちらに顔を向ける。
「無言で嬉しそうに食べるからさ…。もぐもぐ言ってて笑っちゃった。」
彼の笑いはまだ止まっていない。
予想外の答えに、Aは少し恥ずかしくなった。
「…だ、だって美味しいから。」
「…フッ。うん、分かってるよ。でも、そんな一気に食べたら喉詰まらせるぞ。」
次に水を渡してくれた彼は、ゆっくり飲めよ、とお母さんみたいな事を言ってくる。
水は、口の中を潤してくれて凄く助かった。
「…まだ名前を言ってなかったな。僕はニュート。アルビーが居ない時にリーダーをやってる。」
「……A。」
「君は不器用なんだな。まあお近づきの印にこれ飲めよ。」
ニュートは、ビンを１つ出してAに渡す。
「な、何これ。」
「んー、それを飲めば体に良いぞ？…多分。」
ビンの中身は茶色。
一瞬、酒かとも思ったが家畜の飼育をしているためそこまで十分な物資の量は無いんだろう。
だから、その物資の中に酒が入っているのは考え難い。
Aは、ごくりと喉を鳴らす。
そして、ビンの中身を口に含んだ。
「うぇっ。…ごほっ、。」
「はは、それはギャリーお手製だ。何が入ってるかは知らない。」
「…..趣味悪。」
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未確認生物(プロフ) - あの、メイズランナー大好きです。私も書きたいと思ってます！ (2021年1月19日 21時) (
レス) id: 1ab2c3b0b2 (このIDを非表示/違反報告)
めろん - はい！頑張ってください！待ってます！ (2019年6月20日 17時) (レス) id: 5764f95332 (このIDを非表示/違反報告)
おわに(プロフ) - ありがとうございます！更新は遅めですが、これからもよろしくお願いします！！ (2019年6月17日 22時) (レス) id: 418a4a3702 (このIDを非表示/違反報告)
めろん - 更新楽しみにしてます！ (2019年6月17日 22時) (レス) id: 5764f95332 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：おわに | 作成日時：2019年5月13日 2時
