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意識を取り戻した時、目の前にいる人達の名前が思い出せなかった
咲:……貴方達、誰?
私の言葉にみんなの表情が曇る
犬飼:…や、やだなぁー
そんな冗談
辻:…嘘だって言ってください
周りの反応にどう答えたら良いのか分からず返答に困る
咲:あっ、えっ…と……
その時、ニノさんがベッドサイドまで近づき、私を見下ろしながら声をかけてきた
二宮:……お前の名前を言ってみろ
咲:えっ…?
私の名前は……あれ…?名前…えっ…と……
私は頭を抱え、必死に自分の名前を思い出してみる
けど、私は自分の名前さえも思い出すことができなかった
私の反応を見て、周りのみんなはさらに表情を曇らせる
二宮:上層部に知らせる
辻、お前ここから離れるなよ
ニノさんはそう言って早足で病室を出て行った
ヒャミちゃんと澄ちゃんは私をチラッと見て悲しそうに病室を出て行ったのを今でも覚えている
咲:あの時から何一つ思い出せてない
写真を見つめながら、病室にいた時のことを思い出す
＊
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作者名：K.saku | 作成日時：2019年8月13日 5時
