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178話 ページ29

kn「おい!グルッぺん!」
gr「ッ、…」

そこからの記憶がなかった
何故か俺の目の前には
震え上がっている女がいて

俺はコネシマに押さえつけられていた

kn「我慢せいや…。俺の家系みたら分かるやろが…」

?「あら!コネシマくんじゃない!」
?「お久しぶりねぇ〜」

kn「……」

?「こないだは、お父さんのお葬式にいけなくてごめんなさいねぇ?」
?「お仕事が、忙しくて…」

kn「別に。親父とあんたを見たくないと思うので」

?「またまたぁ」
?「でも、コネシマくんが子供だったら良かったのになぁ」
?「うちの、無能と変えて欲しいよ…」

kn「…」
gr「…」

コネシマの俺を握る力が強くなる
痛い。

ほんまは、こいつを連れていきたくなかった
わざわざトラウマの場所になんて
行かせたくなかったが

コネシマがいなかったら
多分俺はこの瞬間こいつを殺した

そのまま数時間にわたって
こいつから聞きだせるAの情報と
家族関係を教えてもらった

kn「……」
?「んでね?まじであいつ無能でさぁ」
?「あ、そーいや」
?「アイツに、はよ金だせって言っといてよ」

gr「金?」
?「そうそう」
?「育ててくれたアタシに感謝を返さないといけないのにさぁ」
?「ココ最近来ないんだよねぇ。電話も繋がらないしぃ」
?「いっててね!」
gr「…いくらなのだ、それ」
?「えー、っとねー」
?「10万ちょいくらいしかないよぉ?」

gr「……」

もう、聞き出せることは全部聞いた
後は子供のAに聞くだけ

なら、もう
kn「いらないんやろ」

バンッッ

女が倒れた
腹を抱えながら
自分の死期を悟って
呻きあえいでいる

gr「ナイス」
gr「さて、コネシマ」
gr「必要なものは全部とったか」
kn「おう」
gr「なら、この家も処分だ」


?「なに、いってるの、…ッ、」

意識が朦朧としている女の口から
血と共にかすれた声が零れる

gr「Aにとっていらないものは」
gr「全て消すだけや」
gr「お前も、いらない」
gr「いらない」


gr「無能や」


?「ッ、…」
?「いいなぁ、…あの子は、無能じゃない、くて…」
?「いいなぁ、…」

女はそのまま息絶えた
蹴ったが反応はないから
死んだな

gr「撤収だ」

誇らしげに胸を上げる
これで少しはAも

安心してくれるよな

【帰り道】

kn「……」
gr「……」
kn「俺ん家の家系は」
kn「あんな感じや」
gr「…そうか」


カエルの鳴き声が聞こえ始めた
夕日が溶ける

_______________

5-25
はっぴばーすでー
とぅーみー

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とーる(プロフ) - お誕生日おめでとうございます! (5月25日 5時) (レス) @page29 id: 8f3ff0fe85 (このIDを非表示/違反報告)
吏由 - わぁ!最終章…嬉しい‼︎そして楽しみです(*´꒳`*)あちき様お身体に気をつけて頑張ってください╰(*´︶`*)╯ (2022年6月8日 22時) (レス) @page50 id: d4efbb01c8 (このIDを非表示/違反報告)
あちき(プロフ) - 柚衣さん» 柚衣ちゃん!沢山コメントしてくれてありがとうございます…!そうなんだ!高校はまじで気をつけてね…。頑張りマース! (2022年6月6日 17時) (レス) id: 2333384c06 (このIDを非表示/違反報告)
あちき(プロフ) - 惡夜さん» まじで早かったです…!ありがとうございます! (2022年6月6日 17時) (レス) id: 2333384c06 (このIDを非表示/違反報告)
あちき(プロフ) - ここさん» 最終章ですー…嬉しいような悲しいような笑 (2022年6月6日 17時) (レス) id: 2333384c06 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:あちき | 作者ホームページ:http://33550619  
作成日時:2022年5月14日 20時

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