169話 ページ20
【夜】
【食堂】
「え、あ、あの。ひとらん、様、…？」
部屋にいた私を問答無用、と言いたげな力で
食堂まで連れてきたひとらん様。
そのまま、椅子に座らされる
「え、っと、あの、」
何を問いかけても反応してくれない
何かされるのだろうか
殺してくれるのなら歓迎だけど…
ht「…これ、食べて」
「？…」
テーブルに置かれたのは可愛らしい
2つのマカロン。
ピンク色と黄色のメレンゲの上に
金箔が散っている
それぞれチョコレートやナッツが飾り付けられていた
こんな神妙な空気に出すものでは無い、と
脳が言った
「ｯ、と、えっ、と？…」
ht「…食べて、A」
「わ、わかりました、…その、…いだきます」
有無を言わせないその圧に押され
ピンクのマカロンを手に取る
口の中に入れると
ふんわりとした苺の香りが広がり
美味しい。
特に圧をかけるものでもない…あれ、
「………」
苦い。
あまりの苦さに数秒硬直してしまった
とりあえず飲み込み、何が入ってるのか
尋ねたが
黄色を食べろと、催促するばかり
諦めてそれを口に運ぶ
「…」
苦い、今度はいちごの歓迎もなく苦い
薬を飲んでいるかのようなその苦さに
水が欲しくなってしまう
「…ご、ちそうさまでした」
ht「……ごめんね、…」
「え、…？」
なぜか、謝られた
理由を尋ねても謝罪しかかえって来なくて
とりあえず、彼は悪くないと
数度にわたって伝えた
ht「…Aは、相変わらず優しいね」
ht「…抱きしめていい？」
「？ど、うぞ…」
ht「失礼するね」
優しい抱擁。
彼の白い腕が私に巻き付き
優しく、それでも離さないと
きつく力を込められる
「…」
不思議と睡魔が襲ってきた
こんな時間になんて、珍しいと思いながらも
特に抗うことなく
そのまま瞳を閉じた
ht「…ねぇ、俺こんな役したくないんだけど」
ht「出て来い」
gr「…すまないな」
gr「ただ、これからのAの為や」
gr「我慢してくれ」
ht「
gr「…」
ht「ね、グルちゃん？」
gr「なんだ？」
ht「絶対、Aには触らせないから」
gr「え？」
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とーる(プロフ) - お誕生日おめでとうございます！ (5月25日 5時) (
レス) @page29 id: 8f3ff0fe85 (このIDを非表示/違反報告)
吏由 - わぁ！最終章…嬉しい‼︎そして楽しみです(*´꒳`*)あちき様お身体に気をつけて頑張ってください╰(*´︶`*)╯ (2022年6月8日 22時) (レス) @page50 id: d4efbb01c8 (このIDを非表示/違反報告)
あちき(プロフ) - 柚衣さん» 柚衣ちゃん！沢山コメントしてくれてありがとうございます…！そうなんだ！高校はまじで気をつけてね…。頑張りマース！ (2022年6月6日 17時) (レス) id: 2333384c06 (このIDを非表示/違反報告)
あちき(プロフ) - 惡夜さん» まじで早かったです…！ありがとうございます！ (2022年6月6日 17時) (レス) id: 2333384c06 (このIDを非表示/違反報告)
あちき(プロフ) - ここさん» 最終章ですー…嬉しいような悲しいような笑 (2022年6月6日 17時) (レス) id: 2333384c06 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あちき
| 作者ホームページ：http://33550619
作成日時：2022年5月14日 20時
