163話 ページ14
【数刻後】
ガチャ
今度は、断りなく扉を開けらた
眠たい頭を抑えながら其方を振り返ると
期待に胸をふくらませているような
顔をしたシャオロン様がいた
sha「A!飯食わん?!」
「あー、…」
時計に目を配ると14:00
昼食にしては若干遅いようなそんな時間帯
子犬のように目を輝かせている彼を見て
断る勇気などここにはなく
肯定してしまう
sha「よっしゃ、な」
sha「こっち来て?」
「?はい、」
手を引っ張られどこかに連れていかれる
なぜかその間
彼が指をからめて握りしめる
変なの、なんて思いながら
彼の早い足取りについて行った
【食堂】
sha「じゃーん」
「…」
空っぽな食堂の中にある
違和感を覚えるひとつのテーブル
そこに乗せられているのは
可愛らしい女の子が食べるような
スイーツ達だった
「…お好きなのですか?」
sha「女って、こーゆーの好きって調べだんよ」
sha「俺はふつーやで」
「…」
あまり、自分はこーゆーものは得意ではない
甘すぎると胃が疲れてしまう
席に座ることを催促され
それに従うと
隣に座られた
sha「ふふ、A。あーんして?」
「?……」
sha「あーんっ、て」
sha「せんなら、無理やり入れるで?」
「…あー、ん」
どっちも一緒じゃないかと、
言いたいのを喉仏で抑えて口を開く
甘い甘いクリームが口の中を溶かしていく
頭も解けてしまいそう。
sha「沢山あるから、いっぱい食べよーな」
彼はこんな性格だっけ、と
クリームでドロドロになった頭の中で
ぽつり、呟く
彼はこんなに無邪気だっただろうか
少なくとも
食害はしない人だったはず
ましてや、こんな量を一人で揃えれるのだろうか
「……」
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とーる(プロフ) - お誕生日おめでとうございます! (5月25日 5時) (レス) @page29 id: 8f3ff0fe85 (このIDを非表示/違反報告)
吏由 - わぁ!最終章…嬉しい‼︎そして楽しみです(*´꒳`*)あちき様お身体に気をつけて頑張ってください╰(*´︶`*)╯ (2022年6月8日 22時) (レス) @page50 id: d4efbb01c8 (このIDを非表示/違反報告)
あちき(プロフ) - 柚衣さん» 柚衣ちゃん!沢山コメントしてくれてありがとうございます…!そうなんだ!高校はまじで気をつけてね…。頑張りマース! (2022年6月6日 17時) (レス) id: 2333384c06 (このIDを非表示/違反報告)
あちき(プロフ) - 惡夜さん» まじで早かったです…!ありがとうございます! (2022年6月6日 17時) (レス) id: 2333384c06 (このIDを非表示/違反報告)
あちき(プロフ) - ここさん» 最終章ですー…嬉しいような悲しいような笑 (2022年6月6日 17時) (レス) id: 2333384c06 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あちき | 作者ホームページ:http://33550619
作成日時:2022年5月14日 20時