転入生と従妹・3 ページ7
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「こら、行儀悪いわよ、起きなさい」
「だって、疲れたんだもん〜……。赤ちゃん言葉で日常的に話す人はいないでしょう？ あたしにとって、他人との会話によるコミュニケーションは、それと同じぐらい苦痛なの。
『いつも』の喋り方でも、Aちゃんや先生はある程度汲み取ってくれるけど、そんな人滅多にいないし……」
頭の回転早すぎるとそうなるのか〜。天才も大変だね。
私は別に、皆が言う程、この子の話す事が意味不明だなんて思わないんだけどな。やっぱ慣れかな？
「……そう、滅多にいない。怯えず、疎まずに、あたしをただ理解しようとしてくれる人なんて……先生とAちゃん以外には、『あの子』が始めてだった」
そう呟いた従妹の顔は、いつの間にか腕で隠されてしまい、私には見えない。
でも、声色は酷く沈痛だった。
声を聞くだけで、泣き出しそうなんだって、すぐに分かるほど。
「……その子、お友達だったの？」
言葉を選んで、出来るだけ優しく尋ねる。
「うん。あたしはそう思ってたし……『あの子』もそう思ってくれてたと思う」
そう前置きして、従妹はポツリポツリと語ってくれた。
昨年の、君咲学院の話。
偶然出会った、不思議な『友達』の話。
その『友達』と行動を共にしていた、『問題児』達の話。
そして――その『問題児』達の、末路についての話。
私は言葉を挟まずに、ただ黙って、従妹の話に耳を傾けていた。
そうして、全てを聞き終わった時。部屋の時計の針は、既に0時を回っていた。
聞いた話の全てを語るのは難しいので、結論だけ言うが――先程の私の『勘』は、どうやら正しかったらしい。
因みに、全部聞いた私個人の感想としては、
「やっぱこの世界ってクソだわ――」
「……Aちゃんはその一言で終わらせられるから凄いよね……」
「いやまぁ、こ〜いうのって、よくあるっちゃよくある話だし……？」
そう。悲しいことに、割とありふれた類の�猗畄爿瓩任呂△襪里澄�『彼女』と、君咲の『問題児』達の顛末は。
そして更に悲しいことに、去年までの普通科での出来事で、私、その手の�猗畄爿瓩砲和兩�付いちまってるんだよなこれが。
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姫結(プロフ) - あーりすさん» 有り難う御座います。仕事が多忙なのもあり、月1回更新出来ればいいかな……ぐらいの気持ちでダラダラ書いてますので、それでも大丈夫でしたら、これからも気長にお付き合い下さい。よろしくお願いします。 (2018年5月16日 18時) (
レス) id: 11e7a2152f (このIDを非表示/違反報告)
あーりす(プロフ) - え、なんで今まで赤星になってなかったのってくらい面白いです！！この小説見つけられてよかった！！更新FIGHTです、頑張ってください！ (2018年5月16日 18時) (レス) id: ab6d254405 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：姫結 | 作成日時：2018年1月17日 17時
