転入生と放課後・3 ページ40
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「……うちのクソ馬鹿が盛大なご迷惑を……」
「い、いやそんな、流石に不陶さんのせいじゃないですよ！ アレを止められる人いたら、そっちの方がおかしいですし！」
「お前も結構ボロクソに言うな、青葉？？」
困惑した様子で廊下の騒ぎを見ていた守沢が、呆れたようにつむぎにそう言う。つむぎは溜め息を吐きながら、
「いや、まぁ、あの人相手だと、『遠慮してたら死ぬ』みたいな所があるので……」
「そ、そうか……。今走っていったのが、その転校生なのか？ 不陶とは知り合いか？」
「あ〜、うん、知り合いっつ〜か……」
「うむ！ 血縁関係だ！」
「うわあああっ！？」
と、背後から張本人がにゅうっと出てきて、つむぎが悲鳴を上げた。神出鬼没だなぁ。
「って、一哉さん！ いつの間に俺の背後にっ！？」
「私の話をしているのが聞こえたからな、ダッシュで戻って来た！ さぁどうした、話を続けろ！ 私の目の前で、もっと私を称えて褒めちぎって崇めていいぞ！？」
「――ごめん守沢、巻き込んじゃって。でもこういう人だから覚えておいてね」
「お、おお……。何と言うか、流石お前の親族だな……」
「それどういう意味かな？？ ん？？？」
場合によっては訴訟も辞さんぞ守沢テメェ。
取りあえず襟首掴んでシメたら3秒でタップされた。弱ぇなヒーロー。
「いやあの、不陶さん？ 君の膂力で首絞めたら、大体皆そうなると思いますよ？」
「――私のことゴリラって言いたいの？」
失礼しちゃう、ぷんぷんっ！ みたいなノリでつむぎもシメたら2秒でタップが来た。
まぁ良かろう。所詮つむぎだし。
「あ、相変わらず身内には甘いな、お前……」
「当然でしょ、身内に死なれると面倒だもの。主に出費が」
「……青葉、こう言っちゃ悪いが、想像してた以上に人の心が無いぞ、お前の従姉……」
「あはは、大丈夫ですよ〜守沢くん。不陶さんが本気出したら、こんなモンじゃ済みませんから」
「そ、そうか……。しかし、辛くなったら俺にも言ってくれよ？」
「ちょっと、なんで私がつむぎに暴行加えるの確定みたいな流れになってんの？？」
「自業自得だろ〜？」
一連の流れを傍観しながらケラケラ笑ってた『彼』をシメたら3秒で気絶した。
ほんと弱ぇなこの人。
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姫結(プロフ) - あーりすさん» 有り難う御座います。仕事が多忙なのもあり、月1回更新出来ればいいかな……ぐらいの気持ちでダラダラ書いてますので、それでも大丈夫でしたら、これからも気長にお付き合い下さい。よろしくお願いします。 (2018年5月16日 18時) (
レス) id: 11e7a2152f (このIDを非表示/違反報告)
あーりす(プロフ) - え、なんで今まで赤星になってなかったのってくらい面白いです！！この小説見つけられてよかった！！更新FIGHTです、頑張ってください！ (2018年5月16日 18時) (レス) id: ab6d254405 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：姫結 | 作成日時：2018年1月17日 17時
