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「 あ、お巡りさん 」



「 なんだ、小娘か 」


町を歩いている途中、前方から眉を寄せてこちらに向かってきたのは土方さん。

真っ黒の隊服を着ている彼、どうやら巡回中のようだ。






「 小娘ってなんですか、ちゃんと名前で呼んでくださいよ 」


お前もだろ、と返される。



「 Aか? 」


「 はい、土方さん 」





よかろう。






「 土方さんも大変ですねぇ、こんな真夏日にご苦労様です」



「 本当だよ、暇人はいいなぁ 」


こっちだって、やりたくて暇人やってるわけじゃないんですわあ!!



また何か言われそうなので心のうちに秘めておく。






「 アイス 、 奢ってくださいよ 」


「 は?んなもん自分の小遣いで買えよ 」

「 小遣いが無いから、言ってるんでしょう!! この間のお詫びにでも 」





そういえば、銀時に先月分の給料を貰ってない。



「 チッ 」


土方さんは舌打ちをしてから、付いて来いと言い甘味処に向かった。








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「 おー綺麗な渦巻き 」

結局、私の分だけソフトクリームを買った彼

銀時だったらこんな贅沢出来ないだろうなぁ





「 早く食え 」



そう言われ、溶け始めていたソフトクリームの先をペロッと舐めた。




「 んー、美味しい 。やっぱ夏はこれですね」


暑いと言いながら手で顔を扇いでるのを横目で見る。




「 土方さんもどーぞ 」


彼の顔の前に突き出すと断られたが、無理矢理にでも食べさせようとする。

だって、暑そうじゃん。






「 一口だけだからな 」


汗をかきながらそう言う土方さん。 なんか悪い気もする。



「 あ、これって間接キスなりますね 」



ぶっ、と吹き出し焦り始める彼。



「 土方さんってウブ? 」



「 うるせぇ、子供は黙って早く食え」







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「 送って下さってありがとうございます」




「 別に礼なんか要らねぇよ。 じゃあな、小娘」



万事屋まで送ってくれたお巡りさん。

沖田さんもこーだったらなと頭に浮かぶ彼の姿。






「 じゃあ、また今度 」






手を振ってからドアを開けた。








「 え? 」








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のん@天使から墮天使(プロフ) - 面白いし沖田さんかっけぇかよ…更新、楽しみに待ってます!頑張ってください! (2019年9月6日 8時) (レス) id: 8589870327 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:忍者めし | 作成日時:2019年8月9日 0時

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