『なんやかんやでpart3。未だにフードを取ってないんだけど。』「「……」」【歌い手】

LIAR90 ページ25

そらるside






そらる「とりあえず俺らは1階から見ていこうか」






歌詞「はい…それにしても、この店は何階まであるんですか？」





歌詞太郎が店の中を見渡しながら俺に聞いた





そらる「んー…４階までかな。」






４階はビジネスホテルだし




歌詞「多っ」





歌詞太郎が、嫌そうな顔をしながら言った




いや何その顔。







そらる「文句言ってないで行くよ」






俺は歌詞太郎の手を引いて1階の一番奥の部屋に入った






シャッ






そらる「失礼致します」




歌詞「メニューお持ちしました」






歌詞太郎が、丁寧に接客した



この部屋に居たのは、若い男性客2人だった




好青年そうだな……






モブ「ありがとうございます！助かりました！」





モブ「デザート頼んでもいいですか？」






2人の男性は、笑顔で料理を頼んだ。



……ここは違うな…






歌詞「あの、この店のどこかで物音とかはしませんでしたか？」






歌詞太郎が少しでも情報が欲しかったのか、男達に聞いた





すると、男達は首を傾げて言った






モブ「いや？見てませんね」




モブ「どっかの部屋でなんかあったんですか？」







？





そらる「いや、なんでもないです。」





歌詞「なんか、人の声とか。」






歌詞太郎が更に畳み掛ける




そんなに聞いたら……






モブ「いや？ないですね」





ﾃｨﾛﾝ






モブ「あ、ごめん。俺の携帯だ」





そう言って男はスマホを開いた





モブ「てか女性の声だったらすぐ気づきますよね？」






ﾃｨﾛﾝ、ﾃｨﾛﾝ






そらる「いや、もう大丈夫です。ありがとうございました、」





歌詞「失礼いたしました」






俺らは引っかかるものを感じながら部屋を出た

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