イケメンに囲まれてます！ (ページ10)

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第10話規律あるイケメンページ10

「長七もAちゃんも凄いよ！実行委員なんて」
「うーん……うん……そう…だね…」

ー第8話規律あるイケメンー

実際の所、勢いで言ってしまったあの時の自分を殴りたい。私は何をするにも要領が悪いし、絶対に皆んなに迷惑をかける自信がある。

「はぁ…」
今日の放課後の集まり、面倒臭いな…なんて、純粋に目の前で褒めてくれているメイちゃんの前で言えるはずもない。

「Aちゃん」
ふいに耳元で声がした。

「ンチンレンプンサトッワクャヒゴコンウ」

「えっ？」
「嫌な気持ちを吹っ飛ばせるおまじない。今日、がんばろ」

長七くんの笑顔は、後光が差しているように見えた

ー放課後ー
「えーと、確か管理棟の会議スペースでやるんだっけな」

「うん、多分」
今日行われる会議は、体育祭実行委員と生徒会がそれぞれの顔を把握した後、体育祭について話し合う、とのことだ。

「し、失礼しまーす」

長七君と一緒に、会議スペースに一歩踏み出したその時だった。
私の姿勢はピン！！どころかギュイイイイ！！と反り返った。何故なら______そこには厳格な雰囲気を垂れ流す、規律あるイケメン達がいたからだ。

「…お前が転校生か、一番乗りとは素晴らしい。先に名乗らせてもらう。生徒会長の、胡瓜忠信(きゅうりただのぶ)だ。以後、よろしく頼む」

「っ…よ、よろしくお願いします！私はA A
です！」

「うーん、あなた、骨がありそうですね！ああ、申し遅れました！生徒会書記、寿鉛陽(ことぶきえんよう)です！よろしくお願いします！」

「生徒会副会長を務めております、玉突餅良(たまつきもちよ)でございます。ああ転校生様…御美しくいらっしゃって…」

「生徒会会計の、風切菜生(かざぎりなお)です。えへへっ、よろしくお願いします」

「おお……」
思わず感嘆の息を漏らす。彼らの周りには、白い羽がいくつも降り落ちているかのように見えた。

「Aちゃんは生徒会メンバー見るの初めてだよね。あっ、そろそろ皆んな集まってきたみたいだ」

さっきまでがらんどうだった会議スペースは、いつのまにか人がそろそろと集まっていたようだった。

「では皆、席につけ」
生徒会長の一言で、実行委員は席に座った。

「これから、体育祭について会議を始める」