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side智洋


智「んー…今すぐに、とは思ってへんけど、まぁいずれはね。


家庭を知らんからさ、どんなんかなぁ、って思うし。」



大「…そう、なんや……。」



智「…今日のシゲ変やで?」



大「俺はずっと変や。」



自分で言うんや、なんて笑おうとして、やめた。



シゲは酷く思い詰めた表情やったから。



大「良い人出来たら遠慮なく言うてや。



すぐ出ていくから。彼女連れ込むのに邪魔やろ俺。」



なんやねんそれ。



シゲは俺とのルームシェアが嫌なん?



何で急にそんなこと言うんやろ。



もしかして、シゲははよ出ていきたいんかな…?



普段ならしないちょっかいをかけたのは、そんなモヤモヤと寂しさからだった。



智「シゲこそ、実はもういたりするんちゃうん?



今まで聞いたことないけど、シゲって結構秘密主義やし?」



からかうような口調で言えば、シゲは照れて誤魔化すと思ってたのに、



こちらを向いたシゲは予想に反して真剣な眼差し。



シゲがごくりと唾を飲んで喉仏が上下する。



数秒目を閉じて、再び現れた瞳は真っ直ぐやった。



大「……おるよ。ずっと前から。



……子どもの頃から好きな人。」




智「え。」



時が止まる。



シゲは俺から視線をそらさず一切迷いのない声でそう言った。



不自然な沈黙。



一歩、シゲが距離を詰める。



ぶつかった視線を先にそらしたのは俺だった。



智「…あ、そうやったん?えー教えてやぁ!俺らの仲やん!え、誰?俺の知ってる人?」



バクバク暴れる心臓。



ごまかすように笑って早口で捲し立て、シゲの肩を叩く。



シゲは一瞬泣きそうな顔をして、一呼吸おいて笑顔のシゲに戻った。



大「えー言わへん!絶対教えへん!」



智「いいやん教えてや!」



いつも通りの空気を取り戻そうと、いつもより過剰に明るい声を出し合って



全然いつも通りじゃなかった。

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作品ジャンル:タレント
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舞姫(プロフ) - そうなんですね!主様のペースで頑張ってください!流星くんが兄ちゃんに再会するところ楽しみにしています! (2021年9月19日 13時) (レス) id: bccfa4895b (このIDを非表示/違反報告)
うぇすと(プロフ) - 舞姫さん» ありがとうございます!私生活が少し忙しくて更新滞っていますが、頑張ります! (2021年9月19日 11時) (レス) id: b247c4ea1c (このIDを非表示/違反報告)
舞姫(プロフ) - 兄と弟めちゃくちゃ感動します!面白くて大好きです!更新待ってます! (2021年9月18日 20時) (レス) id: bccfa4895b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:うぇすと | 作成日時:2021年9月8日 19時

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