検索窓
今日:95 hit、昨日:79 hit、合計:146,463 hit

77話 ページ29

その瞬間、辺りは稲妻の光に包まれる。






「ゔぁぁぁぁあああッ!!!!」







いつもは電量をセーブしている電気が





今は、壊れて制御が効かなくなってしまったソレのように





中に溜めている電気を全て放出する勢いで放電している。









『電気ッ!!止まって!!!』




「バカ!!近づいたらお前も感電する!!!」




『離して切島くん!!
電気…電気…ッ!!』




「おい上鳴ッ!!!
それ以上は本当に死んじまうって!!」








「コイツを殺してAが助かるなら、俺は
どうなってもいい。」







な、に……言ってるの……




そんなの電気じゃない…電気らしくないよ……ッ








いつもの優しい笑顔はどこにいったの…?





いつもみたいに、おちゃらけてバカやってよ……







こんなの…違う……ッ








『電気…お願い……もういいから……ッ』




「アイツ俺らの声が聞こえてねぇ…!」




『お願い…止まって……ッ
誰か……




誰か電気を止めて……ッ!!!』















「もうやめてください…!」









その声と共に、電気の体は傾いて







ドサッ…!








そのまま床に倒れ込んだ。









『…電気!!』




「バカ!今近づいたら感電するかもしれねェだろ?!」




『けど…っ!
電気が…電気が気を失って……ッ!!』









「彼なら大丈夫です、きっと個性の使いすぎでしょう。
それよりあなたは自分の心配をした方がいい。」





『あ……』








その声と共に、スウッ…と姿を現したのは透明さんだった。



電気の横に膝をついて、額に手を当てている。







「お前…触っても大丈夫なのか?
え、止めてくれたのお前…だよな……?」






困惑した切島くんの声に、透明さんは「僕の個性ってほんと便利で…自分に及ぼす相手の個性も透明化…つまり無効化できるんです。」と複雑そうな顔をしながら言った。






「……オイ、アイツまだ息あるぞ。」






そんなことより、といった風に言った爆豪くんに、私たちは國木社長に視線を向ける。




それから私は自分の体を見れば……あぁ、まだ消え続けてる。







爆豪くんが一歩踏み出した時、スッ…と透明さんが手を出して前に立ちはだかった。





"何もするな、僕がやる。"と。





爆豪くんが腕を引っ込め身を引くと、透明さんは國木社長の方を振り返る。










「……親父、アンタにはずっと聞きたいことがあった。」

78話→←76話



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (194 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
820人がお気に入り
設定タグ:僕のヒーローアカデミア , ヒロアカ , 爆豪派閥   
作品ジャンル:アニメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

ちゃっぱ(プロフ) - アキネコ。さん» 彼も相当なミステリアスな男だと勝手に思ってます🫢♡私たちにならいくらでも隠し事でも悩み事でも相談してくれ?♡何を放ってでも駆けつけるわぁ!!!♡() (2022年12月15日 0時) (レス) id: e4dea0e6c8 (このIDを非表示/違反報告)
アキネコ。(プロフ) - うぉぉぉぉぉ????!瀬呂くん何か隠してるだろって思ってたら案の定!!!私に話してくれても構わないZE☆更新あざっす!!!!!!(笑) (2022年12月14日 17時) (レス) @page48 id: 1ef8943118 (このIDを非表示/違反報告)
ちゃっぱ(プロフ) - ぴょんきちまるさん» ほ、ほんまですか姉貴…!やったぁぁぁぁいいいいい!!!!うほほほぉ!(ジャングルパラダイス)(?) (2022年12月14日 4時) (レス) @page48 id: e4dea0e6c8 (このIDを非表示/違反報告)
ぴょんきちまる - …お、、おっ???おっとこれは、、、。これまた私の好きな展開かもしれん…!!!!!!(うぉぉぉぉぉ!) (2022年12月13日 6時) (レス) @page47 id: 94182d8a2a (このIDを非表示/違反報告)
ちゃっぱ(プロフ) - そろぼち癒しの時間があってもいいと思うんですけどね、、(泣)みんな早く幸せになってくれ……君たちヒーローの卵を見てるとおばさんはもう胸が苦しくて苦しくて仕方ない…っ!!夢小説みたいにキュンキュンドッキンドッキンする青春ドラマやってくれよ!!!(???) (2022年12月13日 1時) (レス) id: e4dea0e6c8 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ちゃっぱ195 | 作成日時:2022年11月6日 23時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。