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「…行ってこいや。」
『あ、うん…あの…さ、』
「なんだよ。」
名残惜しそうに私をギュッ…と抱き締めたあと、パッと離れた爆豪くんの手を思わず掴む。
私の顔を見る爆豪くんは、もういつもの爆豪くんだ。
そうだよね…私、だけだよね。
呼び出されたっていうのに、大事な時だっていうのに
何も気にせず、触れていたいって思うのは。
わかってる、私たちはヒーロー。
そう、ヒーローなんだ。
「気ィつけて行ってこい。」
『うん、行ってきます。
先に寝てていいからね。』
「おー」
玄関まで見送ってくれた爆豪くん。
…やっぱり名残惜しい。
そんな気持ちを押し殺して、私は家を後にした。
「シャイニー…！あそこです！！」
『ｯ…あそこから落ちたらひとたまりもない。』
高層ビルの屋上
どうやってあそこまで登ったのかはわからないけど、たしかに今、あそこには男の人が女の人を人質にして突っ立っている。
「男の個性のせいか、屋上に向かっても近づけません！」
「夜ということもあり、俺らの個性じゃ暗い中を下手に動けません。シャイニー、」
『わかってる、だから私なんだよね。』
しかし…近づけないのはかなり厄介。
あの敵がどうしたいのかもわからないし。
下に落ちて来ても、個性が"自分自身に"近づくことがてきない、触れることができないような個性ならキャッチすることはできない。
その時だった。
男が一歩、前に踏み出して今にも落ちそうな位置に動く。
「止まれ！その女性を解放するんだ！！」
SKの声に、男がビクッと肩を上げたのがわかった。
「…うるさい。どうせ俺にはもう何も残らない。
だったら、大好きな彼女と一緒に死んでやる…っ…！」
『あ……』
彼に何があったのかはわからない。
でも、彼女と思われる人質に取られたと思っていた女性は、よく見たら怯えた様子が見えない。
……心中って、ところか。
だけど、個性を使ってSKたちの邪魔をして、中には「上からナイフを落とされた。」と言って腕を怪我している者もいる。
その時点でもう、彼は"敵"と同じなのだ。
私たちには捕まえる義務がある。
例え情が湧いても、罪悪感があろうと
ヒーローとはそういうものだから。
……そう、わかっているのに。
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まなみ(プロフ) - いや、ケミィ先輩めちゃくちゃイイ女…！！そして、士傑メンツとのシーンが予想外に好きでした！士傑メンツの口調とかやりとりのリアリティが！そして、言わずもがな。リアリティさ残しながらもほぼほぼ出来上がり過ぎてるくらいの溺愛具合の爆豪くん最強です。 (2023年3月14日 18時) (
レス) @page50 id: 33510eeae8 (このIDを非表示/違反報告)
ちゃっぱ(プロフ) - なな姫さん» お待たせいたしました…！！！きっとあの2人は何年経っても、死んだ先でも、仲良くなることはないんでしょうね…最高だ(?) (2022年12月22日 22時) (レス) id: e4dea0e6c8 (このIDを非表示/違反報告)
ちゃっぱ(プロフ) - なつとんさん» いい加減デートさせんとダメですからねっっ！！！！♡(?)かっちゃんと旅行行きてぇな… (2022年12月22日 22時) (レス) id: e4dea0e6c8 (このIDを非表示/違反報告)
なな姫(プロフ) - 士傑高校の回！！待ってました！！！相変わらずのかっちゃんと肉倉先輩で萌える♥♥ (2022年12月21日 8時) (レス) @page50 id: d61250ad0a (このIDを非表示/違反報告)
なつとん(プロフ) - ちゃっぱさん» 目指しましょう…！！旅行！！旅行だ！！待ってました！ (2022年12月21日 0時) (レス) @page50 id: d157acdb5e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちゃっぱ195
| 作成日時：2022年9月26日 19時
