22話 ページ23
心が軽くならないのは、私が違和感を感じているから。
それが何なのか……いや、別に知りたいとは思わないけどさ。
知りたい、とは……
『……はぁ。』
なぜ爆豪くんのことでまた悩まないといけないんだ…。
"「後悔してることがあんなら、それ払拭すりゃあいいじゃん？まだ遅くねぇと思うぜ。」"
『……電気が、そういうこと言うから。
爆豪くんのこと、もう気にしないようにしてたのに…。』
なぜかお風呂に入るよりも重たくなってしまった気分のまま、私は脱衣所から出た。
ｶﾞﾁｬｯ
『……うわ。』
「……。」
……ここで鉢合わせること多いな。
扉を開けた瞬間に目の前に立っていた人物に、私は一瞬怯みつつも、感じる視線を無視して横切ろうと一歩踏み出す。
「………何か言えや。」
低く掠れた声が私の耳を掠めた。
『……あー…おかえり？』
「バカかよテメェ。
そうじゃねぇだろ。」
いや、わかってるよそんなこと。
じゃあ…他に何を言えばいいの。
「……ﾁｯ。
だから…テメェのことが嫌いなんだよ。」
『……。』
「お、爆豪！帰ってたのか！」
「お前聞いたぜ？！彼女いんなら教えろよ〜！
で、写真とかねぇの？」
電気と切島くんの登場のおかげで、あまりにも重たすぎる空気が和らいだ。
……って、おい！！！
何、彼女いること知ってますって言っちゃってんの？！
私が言ったってバレるじゃんか…！！
…ほらぁ！めっちゃ睨んでる！！
「…お前らには関係ねーだろ。」
「あ、おい！待てってばくご…」
ﾊﾞﾀﾝｯ
「ほんとにツレねぇなぁ、爆豪のやつ。」
「どんだけ秘密主義なんだよ。
てか、俺たち同居人だぜ？彼女いるかいないかって
結構重要だと思うんだけど？！
なぁ？A！………A？」
『………え、あ、何？』
「ボーッとしてたけど、大丈夫か？」
心配そうに顔を覗き込んでくる切島くんに、慌てて『大丈夫大丈夫！！』と距離を取る。
『わ、私！髪乾かしてくるから！じゃっ！』
「え？お、おう。
なあ、上鳴。アイツのぼせたんかな？」
「……。」
「…上鳴？」
「いや…」
早足で自分の部屋まで戻って扉を閉めて、ようやく体内の息を吐き出す。
……あぁ、ほんと…自分が嫌になる。
見ただけで、わかってしまうから。
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ちゃっぱ(プロフ) - アキネコ。さん» 気づいてしまったようですな…(ﾆﾔﾆﾔ)相性良さそうな2人なのになーんで別れちゃうかね🥲(お前のせいやないかい) (2022年11月6日 23時) (
レス) id: e4dea0e6c8 (このIDを非表示/違反報告)
アキネコ。(プロフ) - ちゃっぱさん» うぉぉぉぉぉ。やっと好きってわかったのね。お母さん嬉しい(((え、このあとの展開ちょー気になる…。楽しみに待ってます!!!! (2022年11月5日 11時) (レス) @page50 id: 1ef8943118 (このIDを非表示/違反報告)
ちゃっぱ(プロフ) - ぴょんきちまるさん» きっと、かっちゃんにとったら運命なんでしょうね……ほら…3次元にいる我々も、運命の相手には何か感じるものがあるそうじゃないですか…ビビッとくるというか、なぜか目が離せないとか…理由がわからないけど！みたいな。……まあ私には無縁の話ですけど() (2022年11月5日 2時) (レス) id: e4dea0e6c8 (このIDを非表示/違反報告)
ちゃっぱ(プロフ) - アキネコ。さん» 今まで他人のことろくに眼中に入れてきてないでしょうから、あのプライドの塊の男は。きっと女の子を好きになるという感覚がわかんないんですよねぇ…ムフフ♡どんなかつきも好きだぁ♡() (2022年11月5日 2時) (レス) id: e4dea0e6c8 (このIDを非表示/違反報告)
ぴょんきちまる - …これは、運命の赤い糸ってやつなのか？！そーなのか？！波乱の予感がするわ…（？？🫠） (2022年11月3日 23時) (レス) id: 94182d8a2a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちゃっぱ195
| 作成日時：2022年9月19日 2時
