128話 ページ38
「A…！お前大丈夫なのか？！」
「大変やったなぁ。」
次の日、両手に紙袋を抱えた切島くんとファットガムが病室に来てくれた。
「体、大丈夫か？」
『うん、ヘーキだよ。』
「そっか…よかった。」
安堵したように笑う切島くんだけど、どこか気まずそうに私から視線を逸らす。
…それもそのはず。
ヒーロー活動を無期限で休止することを彼に伝えなかった、相談しなかった。
こうして面と向かって話すのは約1ヶ月ぶりだろうか。
『……あの、切島く』
「…ファット、爆豪。
すまねぇが、2人きりにしてもらってもいいか。」
切島くんがそう言うと、今まで黙ってた爆豪くんはしばらく切島くんをジッと見つめた後、静かに立ち上がる。
ファットガムも「ほな爆豪くん、俺とジュース買いに行こか。」なんて空気を読んで外に出てくれた。
「襲うなよ。」
「俺をなんだと思ってんだ！」
去り際に爆豪くんがそんなことを言うから思わず笑ってしまった。
爆豪くんも、相手が切島くんだから信用してるんだ。
ﾋﾟｼｬﾝｯ
扉が閉まってしばらくの沈黙。
切島くんは下を向いて、ギュッ…と拳を握りしめて何かを耐えているようだった。
『……ごめ、』
「謝るな。…謝ってほしいんじゃねぇ。
……謝るのは俺の方だ。」
そう言って顔を上げた切島くんの目には、わずかに涙が滲んでいて。
どれだけ彼を心配させてしまったのか
どれだけ彼を追い詰めてしまったのか
ようやく理解して胸がひどく痛んだ。
「あの時…お前の話をもっと聞いてやれてたらって…ずっと後悔してた。
ずっと辛かっただろ……
俺がもっと、信頼されるやつだったら…お前は…ｯ」
『違うよ。
私は、切島くんが一緒にいてくれるだけでかなーり元気もらえてます。』
「…そういうの今はいらねぇよ。」
『出た、ネガ切島！
なんでそうなるかなぁ。』
ずっと、ごめんね。
いつも迷惑かけてごめんね。
でも…切島くんがいてくれたから、私はヒーローをやってこられたんだよ。
震える体に手を伸ばすと、少しだけ強引に抱き締められる。
「……フってくれ。」
『…。
今までありがとう。
そして…これからもよろしくね。』
「…おう！」
体を離した切島くんの目にはまだ涙が滲んでいたけど、その表情はたしかに、いつも見せてくれる明るい笑顔だった。
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あめみや(プロフ) - め"っ"ち"ゃ泣け"ま"す"(;_;)か"っ"ち"ゃん"ん〜〜 (4月28日 17時) (
レス) @page37 id: a179dcb416 (このIDを非表示/違反報告)
ちゃっぱ(プロフ) - あおいさん» はじめまして…！♡一言だけどおっしゃらず、おっっもたいお言葉送っていただいても大丈夫ですよ？およよ？(調子乗んな)嬉しいです…ありがとうございます…！(泣) (2022年9月26日 19時) (レス) id: 12eaed4cf4 (このIDを非表示/違反報告)
ちゃっぱ(プロフ) - しろごまさん» ここまで読んでくださり、本当にありがとうございました…！(泣)駆け足気味だったかな…？と思いつつ、かっちゃんの心境の変化、それに伴う行動の変化を書くことができて安心しております(^^)そう言っていただけて嬉しいです(泣)ありがとうございます！！ (2022年9月26日 19時) (レス) id: 12eaed4cf4 (このIDを非表示/違反報告)
あおい(プロフ) - はじめましてなんですけど一言だけ失礼します…最高かよぉー！！！ (2022年9月20日 22時) (レス) @page50 id: 01cd2e0a3b (このIDを非表示/違反報告)
しろごま - 完結お疲れ様でした！最初は爆豪…って思ってたんですけど、続編まで行くとシャイニーちゃぁぁんー（号泣)になって、最後はもうほんとに二人共可愛すぎて言葉にならなかったです！とにかくほんとに面白い作品でした！他作品の更新応援してます！長文失礼しました💦 (2022年9月19日 19時) (レス) @page50 id: 4dc97dea49 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちゃっぱ195
| 作成日時：2022年8月3日 0時
