115話 ページ18
それはある日のこと。
「お、お頭…こんなもん俺に運ばせるなんて…！」
ｶﾞﾁｬｯ
下っ端の敵なのだろう
何かを持って怯えたように周りに人がいないかどうか確認をすると、そのまま慌てて"扉"の中に消えて行った。
…怪しいにもほどがある。
前後左右、誰もいないか確認する。
……今なら、潜入できる。
ｶﾞﾁｬｯ…
『……暗い。』
ぼんやりと、ランプが狭い廊下を照らす。
先の方は見えない。
ｷﾗｯ
『…よし。』
自分の個性を使って、私は目にエネルギーを集中させて、そこから光を放ちながら前に慎重に進んで行く。
そして見えて来たのは、また扉。
……感じる。
この先はヤバいってことを。
ゆっくりと、扉に耳を近づける。
「"例のブツ"は持って来たのか？」
「は、はい！確かにここに！」
「……これで、俺の夢は叶うわけだ。」
そう言った、ここの敵のボスが不気味に笑った声が聞こえてきた。
"例のブツ"って……
ホークスとここへ来る前に、公安からはこう言われた。
''日本国内では一度も確認されていない違法薬 物を大量に所持している可能性があるという情報が入っています。
加えて、その敵団体は全国的にも指名手配されている、極めて厄介な組織です。
…あなたたちだからこそ、この任務を任せています。
健闘を祈ります。"
その薬 物が何なのかは教えてくれなかった。
教えてくれない理由として、考えられる可能性は2つ。
教えなくてもよい程度の薬 物だから
だけど、相手は全国に指名手配された敵団体
トップヒーロー2人の出動任務
『___私たちにでさえ情報を漏らしたくないほどの
危険薬 物だから。』
こっちの説が濃厚だ。
恐らく…いや、十中八九ここにそれがあるのだろう。
使用目的を探るのは後でいい。
とりあえず、このことをいち早くホークスにも……ｯ
ｺﾂ ｺﾂ ｺﾂ…
『ｯ…！』
まずい…！
廊下の入り口の方から誰か来た…！
隠れないと、ここを知ったことが全て水の泡になる。
ｺﾂ ｺﾂ
だけど、こんな狭い廊下に隠れるところなんて…っ
「……こっち。」
『ゎっ……』
突然、影からグイッ！と腕を引かれたかと思うと、そのまま硬い何かにダイブするように私は倒れ込んだ。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1620人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ヒロアカ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
あめみや(プロフ) - め"っ"ち"ゃ泣け"ま"す"(;_;)か"っ"ち"ゃん"ん〜〜 (4月28日 17時) (
レス) @page37 id: a179dcb416 (このIDを非表示/違反報告)
ちゃっぱ(プロフ) - あおいさん» はじめまして…！♡一言だけどおっしゃらず、おっっもたいお言葉送っていただいても大丈夫ですよ？およよ？(調子乗んな)嬉しいです…ありがとうございます…！(泣) (2022年9月26日 19時) (レス) id: 12eaed4cf4 (このIDを非表示/違反報告)
ちゃっぱ(プロフ) - しろごまさん» ここまで読んでくださり、本当にありがとうございました…！(泣)駆け足気味だったかな…？と思いつつ、かっちゃんの心境の変化、それに伴う行動の変化を書くことができて安心しております(^^)そう言っていただけて嬉しいです(泣)ありがとうございます！！ (2022年9月26日 19時) (レス) id: 12eaed4cf4 (このIDを非表示/違反報告)
あおい(プロフ) - はじめましてなんですけど一言だけ失礼します…最高かよぉー！！！ (2022年9月20日 22時) (レス) @page50 id: 01cd2e0a3b (このIDを非表示/違反報告)
しろごま - 完結お疲れ様でした！最初は爆豪…って思ってたんですけど、続編まで行くとシャイニーちゃぁぁんー（号泣)になって、最後はもうほんとに二人共可愛すぎて言葉にならなかったです！とにかくほんとに面白い作品でした！他作品の更新応援してます！長文失礼しました💦 (2022年9月19日 19時) (レス) @page50 id: 4dc97dea49 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ちゃっぱ195
| 作成日時：2022年8月3日 0時
