Episode34 ページ36
.
──── ガターン！！
突然、お店の入口のドアが吹っ飛んできた。
「 邪魔するぜェ･･･ 」
あまりに突然の出来事だったから
その場にいたクルー全員の視線が 入口に向いた。
さすがは船長というか、
シャンクスさんだけはもくもくとご飯を食べ続けてるけど。
「 ほう･･･。これが海賊とかいう輩か。
間抜けたツラしてやがる 」
バキ、と
仕切りを踏んで店内に入ってきた男は
シャンクスさんのすぐそばに手を着いた。
「 いらっしゃいませ 」
店の扉を蹴破って入ってきたというのに
マキノさんは笑顔で応対する。
「 おれ達ァ山賊だ。
だが別に店を荒らしにきたワケじゃねェ。
酒を売ってくれ、樽に１０ほど 」
「 ごめんなさい。
お酒は今、ちょうど切らしてるんです 」
「 ん？おかしな話だなァ。
海賊共が何か呑んでるようだがありゃ水かァ？ 」
「 ですから、今出てるお酒で全部なので･･･ 」
少しばかり申し訳なく思う。
栓の開いてないものがあれば、と辺りを見渡していると。
「 そりゃ悪ィことしたなァ、
おれ達が呑み尽くしちまったみたいで･･･。
すまん、これでよかったらやるよ。
まだ栓も開けてない 」
よかった。
ほっ、と息をついた瞬間。
──── バリィィン･･･！！
山賊が 瓶を叩き割った。
そのおかげでシャンクスさんはお酒を頭から丸かぶり。
「 おれァな、８００万ベリーの賞金首だぜ。
瓶１本じゃ寝酒にもなりゃしねェ。
ナメた真似をするな･･･ 」
これはやばい、と一瞬思ったけど
シャンクスさんからは怒気を感じられないので
下手に私が出るよりも、と黙って見ておくことにした。
「 あーあー･･･、床がビショビショだ･･･。
悪かったなマキノさん、雑巾あるか？ 」
「 ッあ、私やりますから･･･！ 」
一切相手にしないシャンクスさんに
山賊は腹を立てたらしい。
──── ガッシャァァアン･･･！！！
今度は刀で カウンターの瓶やお皿をなぎ倒して
シャンクスさんを足蹴にした。
「 掃除が好きらしいな。
これくらいの方がやりがいがあるだろう･･･ 」
いくぞ じゃあな腰抜け共、と
捨て台詞を吐いて 出ていった山賊達。
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 3023人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ONEPIECE」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
紗那(プロフ) - 初めまして、シャンクスとの夢小説を探していたらこの小説を見つけて題名も気になったので読んだのですが、とても面白くて最高なstoryで一気読みしてしまう程大好きになりました(^^)続きを読みたいと思ってますので是非書いて欲しいです！いつまでも楽しみに待ってます (2022年10月23日 15時) (
レス) @page45 id: 651dd4d3c6 (このIDを非表示/違反報告)
なこ(プロフ) - シャンクスとの夢小説を探してた時に、こちらの小説を見つけて読ませて頂きました！本当に感動( ；∀；) もう更新されないですかね？願わくばまた続きが見られたら嬉しいです。 (2022年8月31日 22時) (レス) @page45 id: 247691cc0f (このIDを非表示/違反報告)
ひな(プロフ) - ほんとにほんとに大好きです、！！もし更新する機会がありましたら是非よろしくお願いします。 (2022年8月9日 23時) (レス) id: b5d041dec7 (このIDを非表示/違反報告)
香 - すごい好きです！更新応援しています (2022年5月10日 9時) (レス) @page45 id: 64178017ff (このIDを非表示/違反報告)
すずめ - 初コメ失礼します🙇♀️ひぇ、好きすぎて心臓鷲掴みにされた気分です…夢主ちゃんにもシャンｸｽにもめちゃくちゃときめきました…どうか、どうか、続きを…2人に幸せになって欲しい…夢主ちゃんの性格めちゃくちゃ好きです… (2021年12月17日 17時) (レス) id: e7fe75bfb1 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：たまごエッグ | 作成日時：2019年8月25日 12時
