∞の紅一点 Part７

気遣い ページ18

部屋でなんやかんやあって夕食後、しばらくリビングでくつろいでから自分の部屋に戻った。

自分の部屋の扉を開けると安ちゃんが座敷童子みたいにうちのベッドの上にちょこんと座っていた。

なんで安ちゃんがうちの部屋に？
もしかして間違えた？

でもうちの部屋やし…

安「A〜ごめんな。勝手に入って。」

「ええよ。どうしたん？」

やっぱりここはうちの部屋やったらしい。

安「Aなんか悩んでへん？」

「…え」

安にまで…そんな分かりやすい…？

安「実は信ちゃんにさ、Aなんか悩んでそうやから話聞いたってって言われてん(笑)」

なるほど…ヒナなりの気遣い…

別に安に出来る相談やったらヒナにするけどな…

安ちゃんはうちの顔を心配そうに覗き込んで

安「なんかあったら言いや？」

と言った。

うっ…どうしよ…

これ以上心配かける訳にも行かんしもうみんなに言うべき？

安ちゃんは真っ直ぐな瞳でうちをじっと見る。

…しゃあない…勘付かれるうちが悪い…

「安ちゃん、ちょっと一緒にリビングにみんな呼びに行ってもらってええ？」

安「分かった…」

その後、2人で手分けして全員の部屋に回ってみんなをリビングに集めた。

丸だけはなんかそわそわしとう。

横「急にどうしたん？」

大「せっかく寝よったのに…」

「えーっと…みなさんに重大発表がありまして…」

うちの言葉にみんなが一気に聞く姿勢に入った。

「あのですね、この度ハリウッド映画出演のオファーが来ました。」

大村横安「えぇー！！！！」

大「それはA個人に？」

「そう」

安「なんでAなんやろ…」

横「よりによって日本のアイドルにな…」

村「すごいやんA！」

「eyesの身内だけの試写会にたまたま監督のお友達枠でその監督が来てたみたいで…うちのアクション気に入ったって…」

安「すごい事もあるもんやね！」

村「でもAの悩みに何の関係があるん？」

そうや、悩み相談するって呼び出したんやったな。

「映画のオファーを受けるとなると関ジャニ∞を1年半留守にしないと行けないんですよ」

大「て事はAだけ休止って事？」

「そういう事になる」

横「1年半って長ない？」

「結構な大作らしくて」

大「うわ〜Aが1年おらんとか耐えれへんわー」

「えらい棒読みやな」

横「丸は黙っとうけど知ってたん？」

丸「Aちゃんにすぐ相談されたから…」

村「その仕事を受けるか受けへんかで悩んでたって事やな。」

「そうやねん」

会議→←おかん

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す