こんなはずないと思ってた(青) (ページ12)

今日:1 hit、昨日:9 hit、合計:6,529 hit

12 ページ12

安田side

なんか気に入らん。

「僕の事はなんでも好きなように呼んでなー！」

「あ、はい…」

丸が微笑む度にAちゃんの顔が赤くなる。
まさか丸に一目惚れ…？
丸たらしやからなぁ…。

やっぱ連れてくるんちゃうかった。

丸とAちゃんはすっかり打ち解けて楽しそうに会話しとった。
たまに丸やAちゃんが話振ってくれたけど僕、自分でも分かるくらい態度悪かった。

嫌われてもたかなぁ～…。

1時間くらい立った頃、Aちゃんがトイレ行くって言って席を離れた。

部屋は僕と丸の2人きりになった。

「いやぁ～おもろいなぁ～Aちゃん。可愛らしいし頭の回転も早いし。」

丸がそう呟く。

僕は丸がAちゃんを褒めるんが気に入らんかった。

「そんな睨まんでも～…。大丈夫やって！狙わへんから！プロのアイドルとして！」

それやったらええけど…まあ丸やし…。

「でも丸すぐ女の子たらすやん。Aちゃんも丸と喋るたびに顔赤くなっとったし。」

僕は拗ねたような口調でそう言った。

「いや、それは多分…」

「多分？」

「いや、やめとくわ。」

「気になるやん！」

すると、Aちゃんが帰ってきてしまった。
なんやったんやろ…めっちゃ気になる…

てか、丸と喋っとってわかった。

僕、思ってるよりだいぶAちゃんの事が好きや。

僕は楽しそうに話す2人を見ながらビールを一気飲みした。