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「あ、侑くん部活お疲れさん」
「すまん待ったよな」
「ええわ、荷物持ってくれるなら」
「Aはほんまに……まぁええけどA大人になっても成長しなさそうやな。これ中何入っとるん？」
「バレンタインのお返しや」
「あ、そう……っては？A、俺以外にもあげたん？」
「あげちゃあかん文化でもあるん？」
「っかぁ、見くびっとったわ……誰にあげたん、言うてみ」
「松本と矢澤と高橋やけど」
「数学、生物、体育の教師やん。びびったわほんまやめてほんまに。
ほらチョコのお返しに前無くなったて言うとったビューラー買うたさかい……心臓すり減らすこと言わんといて」
「ごめんな、わたし赤点ギリギリやから点数稼ぎにと思ってん。市販やけど。
え、ほんまに？ありがとう侑くん。おもろすぎやろホワイトデーにビューラーはほんまに」
「Aの欲しいもんこんくらいしか思いつかへんくて」
「幸せやわ、わたし」
「分かったから抱きつくのやめてくれへん歩きづらいわ」
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作者名：にんじん | 作成日時：2020年2月3日 23時
