1.出会い ページ1
"1度目は偶然、2度目は必然、3度目は運命"
何かの本で、そんな言葉を見た気がした。
「あ、ごめんなさい!」
街中で人とぶつかってしまった
そのまま尻もちをつき、後ろについた手がジーンと痛む。
いちいち人のことに構ってられない。
そんな風にこの街全体が言っているような気がする
ここはヨークシンシティ、夜の街と言われるほどあって夜中なのに人が多い。
ク「すまない、大丈夫か?怪我は?」
「え?は、はい!」
ぶつかった人は声をかけてくれた上に手まで差し伸べてくれた。
顔を上げると手を差し出してくれたその人は、
綺麗な顔立ちをしていて、思わず見惚れてしまった
その人の頰に涙が通った跡が見える
泣いてたのかな...?
ク「よそ見してると危ないですよ」
「ありがとう、ございます。」
ぼーっとしていた私を不思議に思ったのか、
私の手を引き、立たせてくれた。
ク「すまないが、急いでいるのでこれで失礼」
「はい...あ!!」
手を引き、立ち上がらせた女が突然大きな声をあげたんだ。驚いて少し目を見開く。
「 これ!どうぞ!」
鞄の中からポーチを取り出しハンカチをとりだす
「なんだか悲しい顔をしてたから...きっとあなたにもいいことがありますように」
初めて会ったはずなのに、なんだかほうっておけずそんな言葉を口にした自分に少し驚く。
ク「申し訳ないが、受け取れないよ」
「でも...」
ク「気にしないでくれ」
言っていることは優しく聞こえるのに、私の手を引き立たせてくれたのと同じ人とは思えない冷たい言い方だった。
「...あ!もしかして!洗濯のことですか⁉いいですよ!そのままもらってください!」
ク「いや、」
「それか、次もし会えることがあれば、その時返してくれればいいですよ!」
ハンカチを押し付けるような形で渡す
迷惑、だったかな?
ク「...強引な人だ。ならばありがたくいただこう。もし、次また会えたら」
その人はそう言って背を向けヨークシンの街に消えていった。
"次また会えたら"
そういったきみの微笑む顔は、綺麗だった。
無性にきみのことをもっと知りたいと思ったんだ
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かるぴ(プロフ) - めっちゃ好きです...!続編の更新心待ちにしてます! (7月15日 23時) (レス) id: 33666e1c00 (このIDを非表示/違反報告)
キララ(プロフ) - おふとんさん» 更新いたしました!本当にコメント嬉しいですありがとうございます!! (2020年4月18日 1時) (レス) id: c93c578b7d (このIDを非表示/違反報告)
おふとん - すごく感動しました…!!ゆっくりで良いので更新がんばってください!!! (2020年3月13日 0時) (レス) id: 7e512559d0 (このIDを非表示/違反報告)
キララ(プロフ) - けーさん» コメント嬉しすぎです!ありがとうございます( ; ; )めちゃくちゃ好きだなんて、、感動です、、。伊之助好き同じなの嬉しいです!もう少し伊之助勉強してから作ろうかと思います!(笑) (2019年12月22日 23時) (レス) id: c93c578b7d (このIDを非表示/違反報告)
けー(プロフ) - この作品最近読み始めたのですが、すごく面白くて一気に読んじゃいました!めちゃくちゃすきです。もう少しで完結なのは少し寂しいですが、次の話も楽しみにしています!鬼滅の話も是非書いてください〜!私も伊之助大好きなのでうれしいです(o^^o) (2019年12月22日 1時) (レス) id: da4fc0faa7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:キララ | 作成日時:2019年4月6日 22時