両片思い【Fischer's】

No.14 今はまだ ページ15

You side


＿＿＿翌朝。私はいつもよりウキウキして、でも少し緊張して朝の支度をしていた。

『今日は“シルクの”お誘いで一緒に行けるんだよね…』

昨日は内容の濃かった1日だった。特にシルクとの出来事が多かったな。ていうかそれしかなかったり？

『ん……、よし』

鏡の前で前髪を直して制服を整える。入学した時はまだショートだった髪の毛も、今では肩より少し長いくらいまでのセミロングといえる長さになった。

髪を伸ばしてるのは、いつもシルクと仲良さそうに笑って話している女の子達がロングヘアだったから。

『なんて単純なの私は…w』

まぁこういうのってだいたい理由なんてこんなもん。

『いってきまーす』

静かな部屋に私の声が木霊する。私は玄関を閉めていつもの坂に向かって歩き出した。

•*¨*•.¸¸☆*･ﾟ

私の通う学校の制服を着た人が沢山見えてきた頃、あの急な坂の下で私は視線をめぐらせていた。勿論あの7人を探して。

だほちゃんの身長の高さがかなり目印になるから、いつもなら分かりやすいんだけど……。

私は坂を早歩きでのぼりながら、7人の姿を探した。坂の半分くらいまで来た時、

？「なんだそれw」

？「馬鹿かよw」

？「www」

今日は会えないかなぁなんて思っていた矢先、私の後ろの少し遠い所から大人数の笑い声が聞こえた。その方を見ると大小長短様々な影が7つ。

その集団の真ん中では歯を見せて笑うシルクの姿が。

『みんな！おはよー！』

そう叫びながら急いで坂を駆け下りてみんなの所に行く。

…勢いをつけすぎてマサイに突撃して抱きとめられたけど……w(ごめんマサイ)

マ「うおっ、大丈夫か？w」

『ま、マサイごめん！大丈夫？』

私が慌てて謝ると「大丈夫大丈夫w」と鞄を持ち直すマサイ。チラッと横目でシルクを見ると目が合って、どこかつまらなそうに逸らされた。

＿＿＿なんでそんな顔するんだろ…？なんかしたっけ…。

ザ「そんなに急がなくてもw」

『う、うん。そうなんだけど……』

シ「今日は……っつーか、今日もこいつ一緒に行くから」

ダ「おぉっと！これはー？俺達はおじゃま虫かー？w」

シ「うっせ！ほら行くぞ!!」

そのあと私達は散々からかわれながら学校まで歩いた。







シルクに最近、変化が起きていることに私はまだ気づかないままで。

No.15 アイツ次第→←No.13 ヒトリゴト

• 金　運: ★☆☆☆☆
• 恋愛運: ★★★☆☆
• 健康運: ★★★★★
• 全体運: ★★★☆☆

ラッキーアイテム

革ベルト

ラッキーカラー

あずきいろ

おみくじ

おみくじ結果は「末凶」でした！

ラッキーメンバー

マサイさん！

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す